脳卒中機能評価法〈SIAS〉の麻痺側運動機能テストの様子を図に示す。関節拘縮がない場合、3つのテストの合計点はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
図はSIASの麻痺側運動機能テストのうち、膝・口テスト(上肢近位)、股屈曲テスト、膝伸展テスト(下肢近位)の3つです。それぞれ0〜5点で、運動の範囲と速さ・円滑さによって採点します。図の運動の範囲(膝・口テストで手が口まで届いていない、股屈曲・膝伸展が全可動域に達していない)を基準に当てはめると、3つのテストの合計は5点です(公式正答1)。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。図の3つのテストを、運動範囲に基づくSIASの基準で採点すると合計5点となり、公式正答です。
- 2. 図の運動範囲をSIASの基準で採点した合計は5点であり、6点ではありません。正しくは:合計は5点です。
- 3. 図の運動範囲をSIASの基準で採点した合計は5点であり、7点ではありません。正しくは:合計は5点です。
- 4. 図の運動範囲をSIASの基準で採点した合計は5点であり、8点ではありません。正しくは:合計は5点です。
- 5. 図の運動範囲をSIASの基準で採点した合計は5点であり、9点ではありません。正しくは:合計は5点です。
国試ポイント
SIAS(脳卒中機能評価法)の麻痺側運動機能テストの採点基準(0〜5点、運動範囲で判定)を理解し、図の運動から採点できるかが問われています。
混同注意
各テストの満点は5点ですが、図はいずれも可動域の一部しか動いていない状態を示しています。満点を前提に合計を計算しないよう注意します。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、まず問題文中の『テスト』という表現が単数か複数か、また評価全体を指すのか特定の項目を指すのかを注意深く確認する。図が複数の運動を示している場合は、特に強調されている部分や、選択肢の点数と整合性が取れる項目組み合わせを検討する。SIASの各運動項目(肩関節、肘関節、手関節、手指、股関節、膝関節、足関節、足指、体幹、座位バランス)とそれぞれの評価基準(0~5点)を正確に覚えておくことが重要です。
関連知識
SIASは脳卒中患者の機能障害を評価するための多項目評価尺度であり、運動機能以外にも、筋緊張、感覚、関節可動域、疼痛、高次脳機能、日常動作などが評価されます。運動機能テストは、上肢・下肢・体幹の各項目において、重力に抗した運動や固有感覚を伴う運動の可否を評価し、麻痺の程度を客観的に数値化します。