尿路で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番(いずれも正解)
解説
【公式の取扱い】この問題は1つを選ぶ形式ですが、公式の正答表では1・4のいずれも正解とされています。 男性の尿道は前立腺を貫通し、尿管口は膀胱底部にある三角部に開口しています。これらは尿路系の基本的な解剖学的事実です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。男性の尿道は、膀胱から出てすぐに前立腺を貫通しています。この部分は前立腺部尿道と呼ばれます。
- 2. 内尿道口は膀胱の尖部ではなく、膀胱の底(頸部)に位置しています。正しくは:内尿道口は膀胱頸部に開口します。選びやすい理由:膀胱の構造全体を漠然とイメージすると、どの部位も尖部や底部といった表現と結びつきやすく、正確な位置関係が曖昧な場合、間違いに気づきにくいかもしれません。混同注意:膀胱の解剖学的位置(尖部、体部、底部など)と各開口部の位置関係を混同しやすいです。
- 3. 内尿道括約筋は不随意筋である平滑筋で構成されており、自律神経によって制御されます。骨格筋は横紋筋であり、外尿道括約筋がこれに該当します。正しくは:内尿道括約筋は平滑筋(不随意筋)である。選びやすい理由:尿失禁や排尿制御において、内外の括約筋が重要な役割を果たすため、その区別があいまいだと、内外どちらかが横紋筋(随意筋)と結びつきやすいことがあります。混同注意:内尿道括約筋(平滑筋、不随意)と外尿道括約筋(横紋筋、随意)の筋組織の種類を混同しやすいです。
- 4. 正解。左右の尿管口は、膀胱の底部にある三角部と呼ばれる領域に開口しています。膀胱の頂点ではない点も重要です。
- 5. 膀胱の粘膜は、伸展性に富む移行上皮(多列移行上皮)で覆われています。線毛上皮は気管などの呼吸器系に見られる上皮です。正しくは:膀胱の粘膜は移行上皮である。選びやすい理由:上皮の種類に関する知識が曖昧な場合、多くの臓器で様々な上皮組織が見られるため、他の上皮組織と混同する可能性があります。混同注意:移行上皮と線毛上皮、あるいは他の上皮組織(扁平上皮、円柱上皮など)の種類と分布を混同しやすいです。
国試ポイント
尿路系の主要な器官の解剖学的位置関係、特に男性尿道の走行、膀胱への尿管口の位置、および各器官を構成する組織の種類(上皮、筋組織)に関する正確な知識が問われています。内外の尿道括約筋の区別や、膀胱の粘膜上皮の種類といった詳細な知識も重要です。
混同注意
内尿道括約筋と外尿道括約筋の筋組織の種類(平滑筋と横紋筋)、膀胱の各部位(尖部、体部、底部、頸部)と開口部の位置関係、および移行上皮と他の上皮組織の区別。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、尿路系の神経支配(排尿反射の中枢、自律神経と体性神経の関与)や、各器官の病態生理(例:前立腺肥大症が排尿に与える影響、膀胱炎、尿路結石)といった、機能面や臨床応用に関する問題が出題される可能性があります。また、女性の尿道の解剖学的特徴(短い、前立腺がないなど)との比較も問われるかもしれません。
関連知識
尿路系の発生、腎臓の構造と機能、尿生成のメカニズム、排尿反射の神経支配、尿失禁の種類と治療。特に、平滑筋と横紋筋の特性や、上皮組織の分類と分布は、他領域でも頻出の基礎知識です。