反回神経支配でないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
輪状甲状筋は、他のほとんどの喉頭筋とは異なり、上喉頭神経外枝の支配を受けます。反回神経(下喉頭神経)は、声帯の内転・外転や緊張調節に関わる多くの喉頭筋を支配しますが、輪状甲状筋は声帯の伸張と緊張を担当し、上喉頭神経の支配下にあるのが特徴です。
選択肢ごとの解説
- 1. 横披裂筋は反回神経(下喉頭神経)の支配を受け、声帯を内転させる機能があります。正しくは:横披裂筋は反回神経の支配を受けます。選びやすい理由:声帯周辺の筋であり、支配神経を混同しやすいです。混同注意:他の喉頭筋の支配神経と混同することがあります。
- 2. 甲状披裂筋は反回神経(下喉頭神経)の支配を受け、声帯を短縮・弛緩させる機能があります。正しくは:甲状披裂筋は反回神経の支配を受けます。選びやすい理由:声帯の緊張に関わるため、支配神経が異なると思われがちですが、反回神経支配です。混同注意:輪状甲状筋(上喉頭神経支配)と機能や支配神経を混同することがあります。
- 3. 正解。輪状甲状筋は、反回神経ではなく、上喉頭神経の外枝によって支配されます。この筋は声帯を伸張させ、声のピッチを上げる役割があります。
- 4. 後輪状披裂筋は反回神経(下喉頭神経)の支配を受け、声帯を外転させる(開く)唯一の筋です。正しくは:後輪状披裂筋は反回神経の支配を受けます。選びやすい理由:名前が似ている筋が多いため、誤って選択しやすいです。混同注意:他の披裂筋群(反回神経支配)と区別しにくいかもしれません。
- 5. 披裂喉頭蓋筋は反回神経(下喉頭神経)の支配を受け、喉頭蓋を下げて喉頭口を狭める(閉鎖する)機能があります。正しくは:披裂喉頭蓋筋は反回神経の支配を受けます。選びやすい理由:喉頭蓋に関わる筋のため、別の神経支配を想像しやすいかもしれません。混同注意:喉頭蓋の動きに関わる他の筋の支配神経と混同する可能性があります。
国試ポイント
喉頭筋の支配神経に関する基本的な知識が問われています。特に、反回神経支配の例外である輪状甲状筋を正確に把握しているかどうかが鍵となります。
混同注意
喉頭筋は多数あり、それぞれの機能と支配神経を混同しやすいため、注意が必要です。特に、声帯の緊張に関わる輪状甲状筋(上喉頭神経支配)と、それ以外の反回神経支配の筋を明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、上喉頭神経内枝・外枝の具体的な支配領域と機能(例:内枝は感覚、外枝は輪状甲状筋の運動)や、反回神経麻痺による声帯の動きの変化について問われる可能性があります。
関連知識
喉頭には大きく分けて内喉頭筋と外喉頭筋があり、この問題で問われているのは内喉頭筋の支配神経です。反回神経麻痺は嗄声(声枯れ)や誤嚥の原因となり、その症状を理解するためにも喉頭筋の神経支配の知識は不可欠です。