脳卒中機能評価法〈SIAS〉の麻痺側運動機能の評定で2点となるのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
SIASの麻痺側運動機能評価項目における2点とは、「重力に抗した自動運動が可能であるが、抵抗を加えると動きが止まる、または非常に弱くなる」状態を指します。図1は、この状態を示す典型的な運動パターンを描写していると推測されます。具体的には、重力の影響下でも関節を動かせますが、理学療法士がわずかに抵抗を加えると、その動きを維持できない様子が示されていると考えられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。SIASの麻痺側運動機能評価では、重力に抗した自動運動が可能であるが、抵抗を加えると動きが止まるまたはかなり弱くなる場合に2点と評定されます。図1は、重力に抗して動かせるが抵抗に弱い運動を表していると考えられます。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:他の図も運動能力を示しているため、判別が難しいかもしれません。混同注意:各図が示す具体的な運動能力の段階を正確に理解していないと、正しい選択が困難です。
- 2. SIASの運動機能評価で2点とされるのは、重力に抗した動きが可能だが抵抗にはかなり弱い状態です。図2がどのような運動を示すか具体的に記述がないため断定はできませんが、もし重力にも抗しきれない、あるいは軽度の抵抗にも全く反応できない状態であれば、2点より低い評定になる可能性があります。正しくは:図2が示す運動が、重力には抗せるが抵抗に弱い、という状態に合致しない場合、2点ではありません。選びやすい理由:図示されている運動が、部分的な運動能力を示すように見える場合、迷う可能性があります。混同注意:SIASの運動機能評価基準を正確に理解していないと、各点数と具体的な運動の対応付けが難しくなります。
- 3. SIASの運動機能評価で2点とされるのは、重力に抗した動きが可能だが抵抗にはかなり弱い状態です。図3がどのような運動を示すか具体的に記述がないため断定はできませんが、もし全く運動ができない状態や、わずかな動きしか見られない状態であれば、2点より低い点数となります。正しくは:図3が示す運動が、重力には抗せるが抵抗に弱い、という状態に合致しない場合、2点ではありません。選びやすい理由:運動が困難な状態を示す図である場合、重症度によって点数が変動するため、判断が難しくなることがあります。混同注意:SIASの各評定点に相当する運動能力の定義を正確に覚えていないと、誤った選択をしてしまう可能性があります。
- 4. SIASの運動機能評価で2点とされるのは、重力に抗した動きが可能だが抵抗にはかなり弱い状態です。図4がどのような運動を示すか具体的に記述がないため断定はできませんが、もし強い抵抗にも打ち勝てる運動能力を示すのであれば、2点より高い点数になります。正しくは:図4が示す運動が、重力には抗せるが抵抗に弱い、という状態に合致しない場合、2点ではありません。選びやすい理由:運動能力が比較的良好な状態を表す図である場合、2点より高得点であると判断すべきです。混同注意:SIASの点数と、それに対応する運動の質や量の関係性を正確に把握しておく必要があります。
- 5. SIASの運動機能評価で2点とされるのは、重力に抗した動きが可能だが抵抗にはかなり弱い状態です。図5がどのような運動を示すか具体的に記述がないため断定はできませんが、もし完全な自動運動が可能で、ある程度の抵抗にも耐えられる状態であれば、2点より高い評定になる可能性があります。正しくは:図5が示す運動が、重力には抗せるが抵抗に弱い、という状態に合致しない場合、2点ではありません。選びやすい理由:運動が比較的良好に見える場合、実際のSIASの評定基準と照らし合わせないと誤解しやすいです。混同注意:SIASの各点数が示す運動能力の具体的なレベル(重力や抵抗に対する能力)を正確に理解しておくことが重要です。
国試ポイント
SIAS(Stroke Impairment Assessment Set)の麻痺側運動機能評価における各点数の具体的な内容を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、0点(全く動かせない)から5点(完全に動かせる)までの段階ごとの運動能力の違い、特に重力や他動抵抗に対する反応を把握しておくことが重要です。類似の評価スケール(MMTなど)との違いも意識しておきましょう。
混同注意
SIASの運動機能評価では、点数と具体的な運動能力の関連付けが重要です。特に、1点(わずかな動き)、2点(重力には抗せるが抵抗には弱い)、3点(ある程度の抵抗には抗せるが完全ではない)の区別が曖昧になりやすいです。また、MMT(徒手筋力テスト)の点数と混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
この患者のSIAS運動機能評価が2点である場合、次の理学療法介入として、どのような運動療法やADL指導が考えられるか?例えば、重力の影響を軽減した中での自動運動練習、あるいは抵抗をかけない範囲での随意運動の促通、動作中のバランス練習などが挙げられます。機能改善を目的とした具体的な訓練内容を検討する際に、この評価結果がどのように活用されるかを考察すると良いでしょう。
関連知識
SIASは、脳卒中患者の機能障害を多角的に評価するためのツールです。運動機能の他にも、筋緊張、感覚、関節可動域、疼痛、高次脳機能、体幹・座位バランスなど、多くの項目が含まれています。各項目の評価基準と点数解釈を理解することで、患者の状態を客観的に把握し、適切なリハビリテーション計画を立案する上で役立ちます。運動機能の評価は、Brunnstrom回復段階やFugl-Meyer評価スケールとも関連付けて学習すると理解が深まります。