右足部の内側面を図に示す。矢印の骨に付着する筋はどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
下図の矢印が示す骨は舟状骨です。舟状骨粗面は、後脛骨筋腱が停止する主要な部位の一つであり、後脛骨筋は内くるぶしの後方を通り、足底を横切って舟状骨や他の足根骨に付着し、足部の内側縦アーチを支持する重要な役割を担っています。その他の選択肢の筋は、舟状骨に直接付着しません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。後脛骨筋は内くるぶし(内果)の後方から足底に向かい、舟状骨粗面を含む複数の足根骨・中足骨底部に付着します。図の矢印は舟状骨を示しており、舟状骨粗面は後脛骨筋の主要な付着部の一つであるため、この選択肢が正解です。
- 2. 第三腓骨筋は脛骨の外側前面、腓骨の前縁から起こり、第5中足骨底の背側(足背外側)に付着します。これは足部の外側と背側に位置するため、内側にある舟状骨への付着はありません。正しくは:第三腓骨筋は第5中足骨底の背側に付着する。選びやすい理由:足部周辺の筋肉という点で選択肢として考えられるかもしれませんが、付着部が異なります。混同注意:他の腓骨筋群(長・短腓骨筋)と混同して、足部全体に関わる筋として誤って選んでしまうかもしれません。
- 3. 短腓骨筋は腓骨の外側面から起こり、第5中足骨粗面(足部外側)に付着します。これは足部の内側に位置する舟状骨とは異なる部位です。正しくは:短腓骨筋は第5中足骨粗面に付着する。選びやすい理由:腓骨筋群が足部の安定性に関与するため、足部周囲の筋肉として選択肢として考えられがちですが、付着部位が異なります。混同注意:長腓骨筋や他の足関節周辺の筋肉と混同し、足部の外側と内側を誤認する可能性があります。
- 4. 短母指伸筋は足背に位置し、主に第1中足骨の背側から起こり、母指の基節骨に付着します。これは足根骨である舟状骨への付着はありません。正しくは:短母指伸筋は足背に位置し、母指の基節骨に付着する。選びやすい理由:足部の筋肉であるため、全く関係ない選択肢ではないと思わせる可能性があります。混同注意:足底筋や他の足背筋と混同したり、足根骨の役割を誤解したりする可能性があります。
- 5. 虫様筋は足底に位置し、長趾屈筋の腱から起こり、第2~4趾の基節骨に付着します。これは舟状骨に直接付着する筋肉ではありません。正しくは:虫様筋は長趾屈筋の腱から起こり、第2~4趾の基節骨に付着する。選びやすい理由:足底の細かい筋肉として知られているため、知っている筋肉を選ぶ傾向があるかもしれません。混同注意:足底筋群全体の働きや、個々の筋の起始・停止を正確に把握していないと誤答しやすいです。
国試ポイント
この問題は、足部の主要な骨の名称と、それに付着する代表的な筋肉の起始・停止に関する基本的な知識を問うものです。特に、内側縦アーチを構成する骨とその支持筋の関連性は頻出のポイントです。画像から骨を正確に同定できるか、その骨の解剖学的ランドマークと筋の付着部位を結びつけられるかが重要です。
混同注意
足部には多数の骨と筋肉が複雑に存在するため、各骨の正確な位置と、それに付着する筋の起始・停止を混同しやすいです。特に、足関節をまたぐ筋、足底筋群、足背筋群、腓骨筋群など、部位ごとの分類と個別識別の両方が求められます。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、まず下図の矢印が示している骨を正確に特定できるかを確認します。その上で、その骨に付着する可能性のある主要な筋を想起し、各選択肢の筋の起始・停止部位を吟味します。特に足部のアーチ形成に関わる筋とその付着部が問われる傾向が強いので、これらを優先的に確認します。
関連知識
足部の骨(距骨、踵骨、舟状骨、楔状骨、立方骨、中足骨、趾骨)、足関節の主要な靭帯(三角靭帯、前距腓靭帯など)、足部のアーチ構造(内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチ)とそれらを支持する筋・靭帯。特に、後脛骨筋、長腓骨筋、短腓骨筋、長趾屈筋、長母指屈筋などの重要筋。