厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」で、強度が4 METs以上となる運動の例はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
厚生労働省が公表している「健康づくりのための身体活動基準2013」では、様々な身体活動のMETs値が示されています。その中で、ラジオ体操第1は4.0METsと具体的に定義されており、これは「活発な身体活動」の基準(3METs以上)を満たす代表的な例です。他の選択肢は、一般的に4METsを下回る軽度な身体活動に分類されます。METs値を理解することは、対象者の健康状態に応じた運動指導を行う上で重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 皿洗いは一般的に軽度な身体活動であり、運動強度は通常2.0~2.5METs程度とされています。これは4METsには満たない強度です。正しくは:少なくとも速いペースでの水仕事や、他の家事と組み合わせるなど、活動内容を強くする必要があります。選びやすい理由:日常生活における身体活動として意識されやすいため、運動強度がある程度高いと誤解される可能性があります。混同注意:軽い家事全般と混同されやすいですが、個々のMETs値は異なります。
- 2. ピアノの演奏は、座位で行われることが多く、比較的低い運動強度(およそ1.8~2.5METs)に分類されます。集中力は要しますが、全身を使った強い運動ではありません。正しくは:運動強度を高めるには、より全身を使う楽器の演奏(例:ドラム)や、演奏中に体を大きく動かす必要があります。選びやすい理由:精神的な集中を要する活動であるため、エネルギー消費が大きいと誤解されることがあります。混同注意:精神活動と身体活動のエネルギー消費の違いと混同しやすいです。
- 3. 正解。厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」では、ラジオ体操第1の運動強度は4.0METsとされています。これは「活発な身体活動」の基準を満たす活動の一例です。選びやすい理由:一般的な運動として広く認知されているため、正解しやすいかもしれません。混同注意:ラジオ体操第2は強度が高い、といった細かな違いと混同することがあります。
- 4. 植物への水やりは、主に腕や体幹を使う軽度な活動であり、運動強度は約2.0~2.5METs程度と評価されます。4METsには達しません。正しくは:より重いものを運ぶ、広い範囲で作業するなど、庭の手入れ全般の中でも負荷の高い活動に該当する必要があります。選びやすい理由:庭いじりやガーデニングは身体活動と認識されますが、その中でも「水やり」は比較的強度が低いです。混同注意:ガーデニング全般(除草、土起こしなど、より強度の高い作業)と混同されがちです。
- 5. 子供を抱えながら立つ動作は、筋力やバランスを要しますが、一般的な運動強度は2.0~3.0METs程度に分類されます。これは4METsを下回ります。歩行や移動が加われば強度は上がりますが、「立つ」だけではこの基準を満たしません。正しくは:子供を抱えて歩く、階段を昇降するなど、活動に移動やより大きな負荷を加える必要があります。選びやすい理由:育児は重労働であるという認識から、運動強度が高いと誤解されやすいです。混同注意:子供を抱えての「移動」や「遊び」など、より活動的な育児行動と混同されることがあります。
国試ポイント
本問題は、厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」に示されている、具体的な身体活動のMETs値に関する知識を問うものです。特に「4METs以上」という基準と、それに該当する代表的な活動例を知っているかがポイントとなります。実際の国家試験では、複数の活動例が提示され、それらの相対的な強度や特定の基準値(例:3METs以上、4METs以上)を満たすかどうかが問われることが多いです。
混同注意
METs値は活動の種類や強度によって細かく設定されているため、日常的な活動のMETs値を混同しやすいです。特に、身体活動は行う人や状況によって消費カロリーが変動するため、一般的な基準値との区別が曖昧になりがちです。また、似たような活動でも強度によってMETs値が異なる点(例:ゆっくり歩く vs 早く歩く)も混乱を招きやすいです。
次に同じ論点が出たら
次にこの論点が出題された場合、受験生はまず、問題文がどのガイドライン(例:「健康づくりのための身体活動基準2013」か、新しい「健康づくりのための身体活動指針2024」か)に基づいているかを確認する必要があります。次に、問われているMETsの閾値(例:3METs以上、4METs以上など)を明確にし、選択肢に挙げられた活動のMETs値がその基準を満たすかどうかを判断します。特に、ウォーキング、家事、スポーツなど、代表的な活動のMETs値を覚えておくことが重要です。
関連知識
「健康づくりのための身体活動基準2013」における、身体活動・運動の定義 身体活動・運動の目標量(例:週23METs・時以上の活発な身体活動、週4METs・時以上の運動) METs(Metabolic Equivalent of Task)の概念と計算方法(1METs = 安静時の酸素摂取量3.5mL/kg/分) 様々な日常生活活動や運動の具体的なMETs値(特に、3METs以上、4METs以上、6METs以上といった閾値となる活動) 身体活動の強度の分類(軽度、中等度、高強度)