牽引の場面を図に示す。直達牽引法はどれか。
画像の選択肢を選ぶと答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
選択肢3は、脛骨粗面にピンを刺入し、そこから直接牽引しているため、骨を介して牽引力が伝わる直達牽引法に該当します。これにより、患部に対し安定した牽引効果が得られ、骨折の整復や固定、関節拘縮の予防に用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 選択肢1は、頭部をハーネスで包み込み、皮膚を介して頚椎を牽引するグリソン牽引であり、介達牽引法に該当します。正しくは:頭部をハーネスで包み込み、皮膚を介して頚椎を牽引しているため、介達牽引法に分類されます。選びやすい理由:牽引という動作である点は共通しているため、直達牽引と混同する可能性があります。混同注意:介達牽引(グリソン牽引)
- 2. 選択肢2は、骨盤をベルトで固定し、皮膚を介して腰椎を牽引する骨盤牽引であり、介達牽引法に該当します。正しくは:骨盤をベルトで固定し、皮膚を介して腰椎を牽引しているため、介達牽引法に分類されます。選びやすい理由:こちらも牽引である点は共通しているため、直達牽引と混同する可能性があります。混同注意:介達牽引(骨盤牽引)
- 3. 正解。選択肢3は、脛骨粗面にピンが刺入されており、そのピンを介して牽引力を直接骨に伝える方法です。これは直達牽引法であり、正答です。選びやすい理由:脛骨粗面へのピン刺入が視覚的に明確なため、迷うことなく選択しやすいです。
- 4. 選択肢4は、下腿をギプスまたは装具で固定し、その装具を介して牽引するRussell牽引に類似しており、皮膚やギプスを介して牽引するため、介達牽引法に該当します。正しくは:下腿を装具で固定し、装具を介して牽引しているため、介達牽引法に分類されます。選びやすい理由:下肢の牽引である点は選択肢3と共通しているため、見分けがつきにくい可能性があります。混同注意:介達牽引(Russell牽引など)
- 5. 選択肢5は、牽引法ではなく、腰椎の屈曲拘縮改善や椎間板圧軽減を目的としたストレッチングまたはエクササイズの一種であり、マッケンジー法などに含まれるものです。牽引法には該当しません。正しくは:これは牽引法ではなく、腰椎のストレッチングやエクササイズです。選びやすい理由:腰椎に関連する姿勢であるため、腰椎牽引の一種と誤解する可能性があります。混同注意:腰椎のストレッチング、マッケンジー法
国試ポイント
牽引法の種類(直達牽引と介達牽引)とその適用部位、および各牽引法の具体的な方法を理解しているか。
混同注意
直達牽引と介達牽引の区別。直達牽引は骨に直接ピンを刺入して牽引するのに対し、介達牽引は皮膚を介して牽引します。図を見て、何に牽引力がかかっているかを見極めることが重要です。
次に同じ論点が出たら
牽引装置が何に固定されているか(骨に直接か、皮膚を介してか)を確認します。骨にピンやワイヤーが直接刺入されている場合は直達牽引、バンドやテープで皮膚を介して牽引している場合は介達牽引と判断します。
関連知識
直達牽引には、スワンソン牽引、キルシュナー鋼線牽引、シュタインマンピン牽引などがあります。介達牽引には、スキン牽引(Russell牽引、Bryant牽引など)、グリソン牽引などがあります。それぞれの適応や注意点も合わせて覚える。