生活習慣病に含まれないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
肺炎は細菌やウイルス感染による炎症性疾患であり、生活習慣が直接的な原因となる生活習慣病には含まれません。高血圧症、脂質異常症、糖尿病は典型的な生活習慣病であり、脳卒中はこれらの生活習慣病が原因となって発症する代表的な合併症です。
選択肢ごとの解説
- 1. 高血圧は、不適切な生活習慣(塩分の過剰摂取、運動不足、肥満、ストレスなど)が主な原因となり発症・悪化するため、典型的な生活習慣病です。正しくは:高血圧は生活習慣病である。選びやすい理由:一般的な疾患であるため、生活習慣病であるかどうかの判断を迷うかもしれない。混同注意:他の生活習慣病との区別を混同しやすい。
- 2. 脂質異常症は、食生活(脂肪分の過剰摂取)、運動不足、肥満といった生活習慣が深く関与しており、生活習慣病の一つとして広く認識されています。正しくは:脂質異常症は生活習慣病である。選びやすい理由:糖尿病など他の生活習慣病と併発しやすいが、単独での生活習慣病としての認識が薄いと迷うかもしれない。混同注意:メタボリックシンドロームの構成要素であるため、その概念と混同しやすい。
- 3. 糖尿病(特に2型糖尿病)は、過食、運動不足、肥満などの生活習慣が主要な発症要因であるため、生活習慣病の代表例です。正しくは:糖尿病は生活習慣病である。選びやすい理由:非常に有名な生活習慣病であるため、間違いにくい。混同注意:1型糖尿病と2型糖尿病の発症機序の違いを混同しやすいが、生活習慣病としての文脈では主に2型を指す。
- 4. 脳卒中は、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病が主な危険因子となり発症する合併症であり、直接的な生活習慣病というよりは、生活習慣病の結果として起こる重篤な疾患です。正しくは:脳卒中は生活習慣病の合併症である。選びやすい理由:生活習慣との関連が非常に強いため、生活習慣病そのものと誤解しやすい。混同注意:高血圧などの一次的な生活習慣病と、それによって引き起こされる二次的な疾患(脳卒中、心筋梗塞など)との区別を混同しやすい。
- 5. 正解。肺炎は主に細菌やウイルスなどの感染が原因で起こる疾患であり、生活習慣が直接的な発症要因ではありません。加齢や免疫力の低下はリスク因子ですが、疾患分類上は感染症に分類されます。正しくは:肺炎は感染症であり、生活習慣病ではない。選びやすい理由:高齢者の死因上位であるため、何となく病気全般のリストに入っていると迷うかもしれない。混同注意:生活習慣病の合併症として免疫力低下による肺炎リスクが高まることはあるが、肺炎そのものが生活習慣病ではない点を混同しやすい。
国試ポイント
生活習慣病の基本的な定義とその具体例を正確に理解しているか、また、生活習慣病が引き起こす合併症や、生活習慣とは直接関係のない疾患とを区別できるかが問われています。
混同注意
生活習慣病と、生活習慣病によって引き起こされる合併症(例:脳卒中、心筋梗塞)との区別。また、生活習慣がリスク因子となるものの、直接的な原因ではない感染症などとの区別。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、生活習慣病のリストから外れるものとして、感染症、遺伝性疾患、急性疾患(外傷など)、先天性疾患などが提示される可能性が高い。また、生活習慣病の具体的なリスク因子や合併症についても問われることが予想される。
関連知識
生活習慣病の定義(食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が深く関与し、それらが原因で発症する疾患群)。メタボリックシンドロームの診断基準と構成要素。五大生活習慣病(がん、脳卒中、心臓病、糖尿病、高血圧症)。