腰椎分離症で分離するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
腰椎分離症は、脊椎の椎弓、具体的には椎弓根と下関節突起の間に位置する「椎弓峡部(pars interarticularis)」と呼ばれる部位に生じる疲労骨折が原因で、その結果として骨の連続性が途絶える状態です。
選択肢ごとの解説
- 1. 横突起は脊椎の側方にある突起で、腰椎分離症の主な分離部位ではありません。分離症は椎弓の特定の部位に発生します。正しくは:腰椎分離症で分離するのは椎弓です。選びやすい理由:脊椎の構造の一部であるため、選択肢として紛らわしい可能性があります。混同注意:棘突起や椎弓板など、他の椎骨の突起や板状構造と混同しやすいかもしれません。
- 2. 棘突起は脊椎の後方中央にある突起で、腰椎分離症の直接的な分離部位ではありません。分離症は、棘突起の根元にあたる椎弓の一部に発生します。正しくは:腰椎分離症で分離するのは椎弓です。選びやすい理由:脊椎の後部にあるため、分離症の発生部位として誤解されやすいです。混同注意:椎弓の他の部分、特に椎弓根や椎弓板と混同しやすいかもしれません。
- 3. 椎間板は椎体間に存在する軟骨組織で、腰椎分離症では分離しません。椎間板の損傷は椎間板ヘルニアなどで見られます。正しくは:腰椎分離症で分離するのは椎弓です。選びやすい理由:脊椎の代表的な疾患として椎間板ヘルニアが有名であるため、関連疾患として想起されやすいです。混同注意:椎間板ヘルニアや変性疾患と混同しやすいです。分離症は骨の連続性の途絶ですが、椎間板は椎体間の結合組織です。
- 4. 正解。腰椎分離症は、椎弓の一部である「椎弓根と下関節突起の間」、特に「椎弓の峡部(pars interarticularis)」に疲労骨折が生じ、骨の連続性が途絶える状態を指します。正しくは:この選択肢は正しいです。
- 5. 椎体は脊椎の前方に位置する主要な骨の部分で、体重を支える役割を担っています。腰椎分離症では椎体が分離することはありません。正しくは:腰椎分離症で分離するのは椎弓です。選びやすい理由:脊椎の主要な構成要素であるため、部位として選択肢に挙がりやすいです。混同注意:圧迫骨折など、椎体自体が損傷する他の脊椎疾患と混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、腰椎分離症の病態と解剖学的な発生部位に関する基本的な知識を問うものです。疾患名と直接関連する病変部位を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
椎間板ヘルニアや脊椎圧迫骨折など、他の脊椎疾患の病変部位(椎間板、椎体など)と混同しやすい。また、椎弓の具体的な部位(棘突起、横突起など)と全体としての椎弓を混同する可能性もあります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、腰椎分離症の好発部位(L4/L5が多い)、発生メカニズム(繰り返しの回旋や伸展ストレス)、症状(腰痛、殿部痛、下肢痛)、画像所見(Scottie dog signなど)、治療法(保存療法、手術療法)といった、さらに踏み込んだ内容が問われる可能性があります。
関連知識
腰椎分離症は、特に成長期のスポーツ選手に多く見られます。疲労骨折が原因であることが多く、保存療法が基本となりますが、分離が進行すると分離すべり症に移行することもあります。画像診断ではX線、CT、MRIが用いられます。