Parkinson病について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第53回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
パーキンソン病は、そのほとんどが原因不明の特発性(孤発性)パーキンソン病であり、家族性パーキンソン病は全体の数%程度に過ぎません。したがって、遺伝性の原因によらない孤発性症例が家族性症例よりも圧倒的に多いという記述が正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. パーキンソン病は喫煙者には少ない、あるいは喫煙が発症リスクを低下させる可能性が示唆されています。正しくは:パーキンソン病は、喫煙者には比較的少ない傾向が見られます。選びやすい理由:一般的な生活習慣病では喫煙がリスク因子となることが多いため、間違えやすいかもしれません。混同注意:他の喫煙と関連の深い疾患(例:COPD、肺がんなど)との混同。
- 2. パーキンソン病は通常、慢性進行性の疾患であり、症状の再発と寛解を繰り返す疾患ではありません。進行性の経過をたどります。正しくは:パーキンソン病は、進行性に症状が悪化していく疾患です。選びやすい理由:多発性硬化症など、他の神経疾患では再発・寛解を繰り返すものがあるため、混同しやすいです。混同注意:多発性硬化症や他の自己免疫疾患。
- 3. 正解。パーキンソン病のほとんどは孤発性(特発性)であり、特定の遺伝子変異が原因で家族内に多発するケースは比較的少数です。選びやすい理由:遺伝性疾患というイメージがある人もいるかもしれませんが、実際には孤発性が圧倒的に多いです。
- 4. パーキンソン病の典型的な発症年齢は、50歳代後半から60歳代以降であり、30~40歳代での発症は若年性パーキンソン病として少数派です。正しくは:パーキンソン病は、通常50代後半から60代以降に発症することが最も多いです。選びやすい理由:若年性パーキンソン病の存在から、若年でも発症するイメージが先行することがあります。混同注意:若年性パーキンソン病の発症年齢。
- 5. 日本におけるアルツハイマー病の有病率はパーキンソン病よりも高く、アルツハイマー病の方が圧倒的に患者数が多いです。正しくは:日本におけるアルツハイマー病の有病率は、パーキンソン病よりも多いです。選びやすい理由:パーキンソン病も高齢者に多く見られる病気なので、患者数が多いと錯覚しやすいかもしれません。混同注意:両疾患の高齢者における発症頻度のイメージ。
国試ポイント
パーキンソン病の疫学的特徴、特に発症形式(孤発性 vs 家族性)、発症年齢、他の神経疾患との比較について正確な知識が問われています。一般的な誤解や他の疾患の特徴と混同させるような選択肢が用意されており、疾患の基本を理解しているかが重要です。
混同注意
多発性硬化症(再発・寛解)、アルツハイマー病(有病率)、若年性パーキンソン病(発症年齢)、一般的な生活習慣病のリスク因子(喫煙)。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、パーキンソン病の疫学的特徴(有病率、発症年齢、男女差)、発症形式(孤発性、家族性、二次性)、あるいは喫煙などの環境因子との関連に関する具体的な数値や傾向が問われる可能性が高いです。
関連知識
パーキンソン病の主要症状(振戦、固縮、無動、姿勢反射障害)、病理(黒質緻密部のドパミン神経細胞変性)、治療(薬物療法、リハビリテーション)。