神経核が橋に位置するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
顔面神経(第VII脳神経)の主要な神経核は、脳幹の橋に位置します。特に顔面筋を支配する運動核である顔面神経核は橋下部に存在します。他の選択肢を見ると、副神経は延髄から脊髄上部、滑車神経は中脳、舌咽神経と舌下神経は延髄にその神経核を持ちます。したがって、橋に神経核を持つのは顔面神経です。
選択肢ごとの解説
- 1. 副神経(第XI脳神経)の神経核は、主に延髄の下部から脊髄の上部にわたって位置します。正しくは:延髄および脊髄上部。選びやすい理由:脳神経は一般的に脳幹に核を持つという大まかな知識から、誤って選択される可能性があります。混同注意:迷走神経など、延髄に核を持つ他の脳神経と混同しやすいです。
- 2. 滑車神経(第IV脳神経)の神経核は、脳幹の最上部である中脳に位置しています。正しくは:中脳。選びやすい理由:眼球運動に関わる神経であり、脳幹に位置することは正しいものの、具体的な部位が異なります。混同注意:動眼神経(中脳)や外転神経(橋)など、眼球運動を司る他の脳神経核の部位と混同しやすいです。
- 3. 正解。顔面神経(第VII脳神経)の神経核(顔面神経核、上唾液核、孤束核の一部など)は、脳幹の橋(特に橋被蓋)に位置します。顔面筋の運動を司る顔面神経核が橋にあることは重要です。
- 4. 舌咽神経(第IX脳神経)の神経核(疑問核、下唾液核、孤束核の一部など)は、主に延髄に位置します。正しくは:延髄。選びやすい理由:咽頭や舌の感覚・運動に関わる重要な神経であり、脳幹に位置することは正しいですが、部位が異なります。混同注意:迷走神経や舌下神経など、延髄に核を持つ他の脳神経と混同しやすいです。
- 5. 舌下神経(第XII脳神経)の神経核(舌下神経核)は、延髄に位置しています。正しくは:延髄。選びやすい理由:舌の運動を支配する神経として重要であり、脳幹に位置することは正しいですが、具体的な部位が異なります。混同注意:舌咽神経や迷走神経など、延髄に核を持つ他の脳神経と混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、各脳神経が脳幹のどの部位(中脳、橋、延髄)にその神経核を持つかという、基本的な解剖学的知識を問うものです。国試では、脳神経の名称、番号、機能、そして神経核の位置を結びつけた理解が頻繁に問われます。
混同注意
脳神経は12対あり、それぞれが複数の神経核を持つ場合もあるため、正確な神経核の位置を混同しやすいです。特に、中脳、橋、延髄という脳幹の狭い範囲に多くの核が密集しているため、詳細な区別が難しいと感じる学生が多いです。単に「脳神経は脳幹から出る」という大まかな知識だけでは正答できません。
次に同じ論点が出たら
次に同じような論点の問題が出た場合、まず問われている脳神経がどの番号で、どのような主要な機能を持つかを正確に思い出します。次に、その脳神経核が中脳、橋、延髄のどの部位に最も特徴的に位置するかを判断します。特に、複数の神経核を持つ脳神経(例:三叉神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経)の場合は、それぞれの核がどこにあるかまで細かく確認する習慣をつけるべきです。
関連知識
脳神経は12対あり、それぞれ名称、番号、主要な機能、そして神経核の具体的な位置を覚えることが重要です。運動性、感覚性、混合性といった機能分類や、支配する筋肉・器官との関連も理解しておく必要があります。脳幹の各部位(中脳、橋、延髄)に特徴的な神経核をグループ化して覚えるのが効果的です。例えば、中脳:動眼神経(III)、滑車神経(IV)。橋:三叉神経(V)、外転神経(VI)、顔面神経(VII)、内耳神経(VIII)。延髄:舌咽神経(IX)、迷走神経(X)、副神経(XI)、舌下神経(XII)。