障害受容に至る5つの過程において3番目に現れるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
障害受容の過程は一般的に「ショック期」、「否認期」、「混乱期」、「解決への努力期(または適応期)」、「受容期」の5段階で説明されます。このうち3番目に位置するのが「混乱期」であり、自身の障害を現実として認識し始め、心の中で動揺や葛藤、怒り、悲しみなどの感情が不安定になる時期を指します。
選択肢ごとの解説
- 1. この段階は通常、障害受容プロセスの後半、混乱期や適応期を経て現れます。3番目ではありません。正しくは:これは一般的に4番目または5番目の段階に位置します。選びやすい理由:障害を認識し始めた後の次のステップとして考える人もいるかもしれませんが、その前に心理的な混乱や感情の対処が必要です。混同注意:適応期や再編成期と混同しやすいですが、解決への努力は受容に近い段階での具体的な行動を指します。
- 2. これは障害受容プロセスの最も初期の段階であり、通常1番目に現れる心理状態です。3番目ではありません。正しくは:これは1番目の段階です。選びやすい理由:最初に衝撃を受けるという心理は自然なので、強く印象に残るため、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:否認期と混同しやすいですが、衝撃期は情報が入ってこない、理解できないほどの動揺状態を指します。否認期は情報が入ってきても受け入れない状態です。
- 3. 正解。障害受容のプロセスでは、ショック期、否認期に続いて、自身の障害という現実を認識し始め、心の動揺や混乱、感情の不安定さが現れる段階が「混乱期」として3番目に位置づけられます。この時期には怒り、悲しみ、絶望感などが混在します。
- 4. これは障害受容プロセスの最終段階であり、通常4番目か5番目に現れます。障害を自己の一部として受け入れ、前向きに生きていく段階です。3番目ではありません。正しくは:これは最後の段階です。選びやすい理由:問題のテーマが「障害受容」なので、最終目標であるこの段階が最も重要に見えるため、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:他の段階、特に「解決への努力期」との区別が曖昧になることがあります。受容期は、努力の結果として障害を自己の一部として肯定的に受け入れる段階です。
- 5. これは障害受容プロセスの初期段階であり、通常2番目に現れる心理状態です。現実を知らされたものの、それを認めたくないという抵抗が働きます。3番目ではありません。正しくは:これは2番目の段階です。選びやすい理由:衝撃期の次に現実を認められないという心理は理解しやすく、強く印象に残るため、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:衝撃期と混同しやすいですが、否認期は情報自体は入るが、それを認めたくないという心理的な抵抗がある状態を指します。衝撃期は情報が入ってこない、理解できない状態です。
国試ポイント
障害受容のモデルにおける各段階の順序と、それぞれの段階で現れる患者の心理状態を問う問題は頻出です。特に、初期の段階(ショック、否認、混乱)の区別が重要視されます。理学療法士として、患者の心理状態を理解し、適切なアプローチを行うための基礎知識として問われます。
混同注意
各段階の名称と、それぞれの段階で現れる具体的な患者の言動や感情。特に、ショック期と否認期、混乱期と解決への努力期の区別が曖昧になりやすいです。また、死の受容過程と障害受容過程のモデルが混同されることもあります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出題された場合、まず障害受容の5段階モデルの正確な順序を頭に浮かべます。次に、各選択肢がどの段階に該当するかを判断し、設問で問われている『何番目の段階か』に合致するものを選択します。特に、各段階のキーワードとなる感情や行動を覚えることが重要です。
関連知識
エリザベス・キューブラー・ロス (Elizabeth Kübler-Ross) の死の受容過程5段階モデル(否認、怒り、取引、抑うつ、受容)や、Shontzの障害受容モデルなど、様々なモデルが存在しますが、共通して初期の衝撃・否認から段階的に受容へと向かうプロセスを理解することが重要です。理学療法士は、患者がどの段階にあるかを理解し、適切な心理的支援やリハビリテーション介入を行う必要があります。