Down 症候群で乳児期前半にみられる特徴的な姿勢はどれか。
画像の選択肢を選ぶと答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ダウン症候群の乳児は筋緊張が低下しているため、関節が弛緩し、両手足を開いたような「カエルのような姿勢」や「股関節開排位」を特徴的にとります。選択肢2のイラストは、まさにこの特徴的な姿勢を示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 選択肢1は、乳児が仰向けで両腕を挙げ、片足を伸ばしている姿勢であり、特定の疾患に特徴的な姿勢とは言えません。筋緊張低下を示す姿勢ではありません。正しくは:この姿勢は特定の異常を示すものではありません。選びやすい理由:一般的な乳児の姿勢の一つとして誤認しやすい可能性があります。混同注意:正常な乳児の自由な姿勢。
- 2. 正解。選択肢2は、乳児が仰向けで股関節を大きく開排し、膝も外側に曲げた「カエルのような姿勢」を示しており、これはダウン症候群の乳児に特徴的な筋緊張低下による姿勢です。選びやすい理由:ダウン症候群の特徴的姿勢として認識されているため、正答として選びやすいです。
- 3. 選択肢3は、乳児が横向きで手足を丸めた姿勢であり、ダウン症候群に特異的な姿勢ではありません。筋緊張低下を示すものではありません。正しくは:この姿勢は特定の異常を示すものではありません。選びやすい理由:一般的な乳児の睡眠時の姿勢などとして誤認しやすい可能性があります。混同注意:正常な乳児の安静時姿勢。
- 4. 選択肢4は、乳児が仰向けで自分の足を掴んでいる姿勢であり、生後4-6ヶ月頃に見られる発達段階を示す正常な姿勢です。ダウン症候群の特徴的な姿勢ではありません。正しくは:生後4-6ヶ月頃の正常な発達段階で見られる姿勢です。選びやすい理由:乳児が手足を活発に動かす様子を示すため、正常な発達と混同しやすいですが、問題は「特徴的な姿勢」を問うています。混同注意:正常な発達段階(足遊び)。
- 5. 選択肢5は、乳児が腹臥位で頭を少し持ち上げている姿勢であり、これは生後2-3ヶ月頃に見られる正常な発達段階を示す姿勢です。ダウン症候群の特徴的な姿勢ではありません。正しくは:生後2-3ヶ月頃の正常な発達段階で見られる姿勢です。選びやすい理由:乳児の首のすわりに関連する姿勢として誤認しやすいですが、問題は「特徴的な姿勢」を問うています。混同注意:正常な発達段階(首のすわりかけ)。
国試ポイント
ダウン症候群の筋緊張低下に伴う特徴的な姿勢(カエルのような姿勢)を理解しているか。
混同注意
他の発達段階で見られる正常な姿勢や、他の神経疾患による異常姿勢との鑑別が重要です。
次に同じ論点が出たら
ダウン症候群の乳児期前半の姿勢を問う問題が出た場合、筋緊張低下に起因する関節の弛緩や可動域の広さを示す姿勢、特に「カエルのような姿勢」や「股関節開排位」のイラストを探して判断します。
関連知識
ダウン症候群は21トリソミーが原因で、筋緊張低下の他に特徴的顔貌(眼瞼裂斜上、耳介低位)、合併症(先天性心疾患、消化器奇形、甲状腺機能低下症など)、発達遅滞などがあります。乳児期には原始反射の持続や消失の遅れもよく見られます。