地域包括ケアシステムにおける支援の互助の説明として正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
地域包括ケアシステムにおける「互助」とは、地域住民同士が自発的に支え合い、助け合う活動を指します。選択肢3の「住民ボランティアが要介護者宅の庭を掃除する」は、まさに住民の自発的な協力による支援であり、互助の定義に合致します。他の選択肢は、それぞれ「公助」(生活保護)、「自助」(ウォーキング、自費サービス利用)、「共助」(介護保険サービス)に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. これは公的な制度による支援であり、「公助」に分類されます。個人の自助努力や住民同士の助け合いではありません。正しくは:生活保護の利用は公助です。選びやすい理由:高齢者の困りごとを解決する支援であるため、広義の「助け合い」と誤解しやすいかもしれません。混同注意:公助、自助
- 2. これは個人の努力による健康増進活動であり、「自助」に該当します。他者との相互作用や助け合いではありません。正しくは:ウォーキングは個人の自助努力です。選びやすい理由:健康維持は地域包括ケアシステムの目的の一つですが、その手段が「互助」に当たるかどうかの判断が必要です。混同注意:自助
- 3. 正解。これは、住民同士が自発的に助け合い、支え合う活動であり、「互助」の典型的な例です。地域コミュニティ内での非公式なサポートを指します。選びやすい理由:「ボランティア」という言葉から、これが正しいと判断しやすいです。
- 4. これは介護保険制度に基づくサービス利用であり、「共助」に分類されます。社会保険制度を通じて提供されるサービスは共助です。正しくは:介護保険サービスの利用は共助です。選びやすい理由:リハビリテーションも支援の一環であるため、広義の助け合いと混同しやすいですが、財源と提供主体が異なります。混同注意:共助
- 5. これは個人が費用を支払い、サービス提供事業者から受けるサービスであり、広義では「自助」または「事業者のサービス利用」に該当します。「互助」は住民同士の非営利な助け合いを指します。正しくは:自費サービス利用は自助または私的な事業者サービスです。選びやすい理由:「外出サービス」という言葉から、移動を助ける行為と捉えられ、互助と誤解しやすいですが、費用が発生している点が異なります。混同注意:自助、私的サービス
国試ポイント
地域包括ケアシステムの「自助・互助・共助・公助」の四つの概念が正しく理解できているかを問う問題です。それぞれの具体的な事例を区別できるかが重要となります。
混同注意
特に「互助」と「共助」、「自助」と「私的なサービス利用」が混同されやすいです。互助は住民同士の無償の支え合い、共助は社会保険制度に基づくサービス、自助は個人の努力や自費での解決を指します。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、各「助」の定義と具体的な事例を正確に結びつけられるかを確認する。特に、費用負担の有無、提供主体(個人、住民、保険制度、行政)、法的根拠の有無などが判断のポイントとなる。
関連知識
地域包括ケアシステムは、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される体制を指します。その実現のために、自助・互助・共助・公助がそれぞれ役割を担います。自助:自分のことは自分で(健康管理、予防)。互助:住民同士の支え合い(ボランティア、見守り)。共助:介護保険や医療保険などの社会保険制度によるサービス。公助:生活保護や虐待対応など、国や自治体による最低限の生活保障や権利擁護。