IADLに含まれるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
IADL(手段的日常生活活動)は、基本的な日常生活活動(ADL)よりも複雑で、地域社会で自立して生活するために必要な活動を指します。家計管理は金銭管理や支払いを伴う認知機能がより必要な活動であり、洗濯は衣類の手入れや管理を含む複合的な家事労働であり、これらはADLの枠を超えた手段的な活動と分類されます。これらはいずれも、より高次の認知機能や社会的なスキルを要する活動であり、ADLとは区別されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。家計管理は、金銭の管理や支払い、予算立てなど、より複雑な認知機能や計画性を必要とする活動であり、IADLに含まれます。選びやすい理由:一見、日常的な行為に見えるため、ADLとの区別が曖昧に感じられるかもしれません。混同注意:ADL(基本的日常生活活動)
- 2. 更衣は、衣服の着脱や選択など、自己の身辺管理に関わる基本的な活動であり、ADLに含まれるためIADLではありません。正しくは:ADLに含まれる。選びやすい理由:日常生活で頻繁に行う活動であり、IADLのように自立の指標となることから混同されやすいです。混同注意:IADL(手段的日常生活活動)
- 3. 正解。洗濯は、衣類を洗う、干す、畳む、片付けるといった一連の家事労働であり、複数の手順と計画性を要するためIADLに含まれます。選びやすい理由:日常的な家事であるため、ADLとIADLの境界線で迷うことがあります。混同注意:ADL(基本的日常生活活動)
- 4. 入浴は、身体を清潔に保つための自己管理に関わる基本的な活動であり、ADLに含まれるためIADLではありません。正しくは:ADLに含まれる。選びやすい理由:清潔保持は自立生活に不可欠な要素であり、IADLの目的と一部重なるように思えるためです。混同注意:IADL(手段的日常生活活動)
- 5. 排泄は、自身の排泄を管理する基本的な生理的活動であり、ADLに含まれるためIADLではありません。正しくは:ADLに含まれる。選びやすい理由:排泄の自立が生活の質に大きく影響するため、IADLのように広義の自立に関わる活動と捉えられがちです。混同注意:IADL(手段的日常生活活動)
国試ポイント
IADLとADLの具体的な活動内容とその区別を理解し、それぞれにどのような活動が含まれるかを覚えることが重要です。
混同注意
ADL(Activities of Daily Living:基本的日常生活活動)とIADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活活動)は混同しやすく、それぞれが指す活動の範囲が異なります。ADLは食事、更衣、入浴、排泄、移動といった自己管理に関わる基本的な活動であるのに対し、IADLはそれよりも複雑で、家事、交通手段の利用、服薬管理、電話の使用、買物など、より高次の認知機能や社会適応能力を要する活動を指します。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出た場合は、与えられた活動が自己の身辺処理(ADL)に属するか、それともより高次の認知機能や社会的な関与を必要とする家事や外出などの活動(IADL)に属するかを判断の軸とします。
関連知識
ADLの評価スケールとしてバーセルインデックスやFIM、IADLの評価スケールとしてLawtonのIADL尺度が有名です。これらの評価スケールでどのような項目が評価されているかを知ることも、各活動の具体的な内容を理解する助けとなります。