ベンゾジアゼピン系睡眠薬の副作用はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番(いずれも正解)
解説
【公式の取扱い】この問題は1つを選ぶ形式ですが、公式の正答表では1・2のいずれも正解とされています。 公式の正答表では、選択肢1(下痢)と2(運動失調)のいずれも正解とされています。どちらを選んでも正解です。ベンゾジアゼピン系睡眠薬はGABA-A受容体を介して中枢神経の抑制作用を強め、眠気・ふらつき・運動失調・筋弛緩などを起こします。特に高齢者では転倒に注意が必要です。健忘を起こすことがありますが、服薬後の出来事を思い出せない前向性健忘であり、選択肢の逆行性健忘とは異なります。アカシジアとParkinson症候群は、主に抗精神病薬などのドパミン遮断作用による錐体外路症状です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。公式の正答表では、選択肢1と2のいずれも正解として扱われています(どちらを選んでも正解)。
- 2. 正解。ベンゾジアゼピン系睡眠薬は中枢神経の抑制作用と筋弛緩作用をもち、ふらつき・運動失調は代表的な副作用です。高齢者では転倒の原因になります。公式の正答表では選択肢1と2のいずれも正解です。
- 3. アカシジア(静座不能)は、主に抗精神病薬などのドパミン遮断作用による錐体外路症状で、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の副作用として問われるものではありません。正しくは:アカシジア・Parkinson症候群は抗精神病薬による錐体外路症状として整理します。選びやすい理由:精神科の薬の副作用としてまとめて覚えていると選びやすい選択肢です。混同注意:抗精神病薬の錐体外路症状と、睡眠薬の副作用
- 4. ベンゾジアゼピン系で問題になる健忘は、服薬後の出来事を思い出せない「前向性健忘」です。服薬より前の記憶を失う「逆行性健忘」ではありません。正しくは:睡眠薬による健忘は前向性健忘として覚えます。選びやすい理由:「健忘」という言葉から、睡眠薬の副作用として選びたくなります。混同注意:前向性健忘と逆行性健忘
- 5. Parkinson症候群(薬剤性パーキンソニズム)は、主に抗精神病薬などのドパミン遮断作用で生じる錐体外路症状です。正しくは:ドパミン遮断薬の副作用として整理します。選びやすい理由:向精神薬の副作用としてまとめて覚えていると選びやすい選択肢です。混同注意:抗精神病薬の錐体外路症状と、睡眠薬の副作用
国試ポイント
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の副作用(ふらつき・運動失調、前向性健忘)を、抗精神病薬の錐体外路症状と区別できるかが問われています。
混同注意
睡眠薬による健忘は「前向性」で、逆行性健忘ではありません。アカシジア・薬剤性パーキンソニズムは抗精神病薬の副作用として整理します。
次に同じ論点が出たら
睡眠薬を服用している患者では、起床時や夜間トイレ時のふらつき・転倒リスクを評価し、移動の見守りや環境調整を検討する。
関連知識
ベンゾジアゼピン系:GABA-A受容体の作用を強める。作用は鎮静・催眠・抗不安・筋弛緩・抗けいれん。副作用は眠気の持ち越し、ふらつき・転倒、前向性健忘、依存・離脱症状。