原始反射のうち消失する時期が最も遅いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
足底把握反射は、原始反射の中でも比較的遅い時期、通常は生後9〜10ヶ月頃に消失するとされています。他の選択肢の原始反射は、概ね生後数ヶ月以内に消失するのが一般的です。
選択肢ごとの解説
- 1. モロー反射は生後3〜4ヶ月頃に消失します。正しくは:消失時期が最も遅いのは足底把握反射です。選びやすい理由:新生児期に見られる主要な反射の一つであり、早期に消失するものの、他の反射との混同が生じやすいです。混同注意:非対称性緊張性頸反射(ATNR)や緊張性迷路反射(TLR)など、他の原始反射の消失時期と混同しやすいです。
- 2. 正解。足底把握反射は、通常生後9〜10ヶ月頃まで持続し、原始反射の中で最も消失時期が遅いとされています。
- 3. 緊張性迷路反射は、通常生後3〜6ヶ月頃に消失します。正しくは:消失時期が最も遅いのは足底把握反射です。選びやすい理由:体幹の姿勢制御に関連するため、重要な反射として認識されやすいですが、消失時期は足底把握反射より早いです。混同注意:他の姿勢反射や平衡反応の発達時期と混同しやすいです。
- 4. 交叉性伸展反射は、通常生後1〜2ヶ月頃に消失します。正しくは:消失時期が最も遅いのは足底把握反射です。選びやすい理由:名前の響きから複雑な反射に思えるかもしれませんが、比較的早期に消失する反射です。混同注意:伸展反応など、他の下肢の反射と混同しやすいです。
- 5. 非対称性緊張性頸反射は、通常生後4〜6ヶ月頃に消失します。正しくは:消失時期が最も遅いのは足底把握反射です。選びやすい理由:ATNRは発達評価において特に重要視される反射であるため、長期にわたって持続するという印象を持つ学生もいるかもしれません。混同注意:対称性緊張性頸反射(STNR)やその他の姿勢反射の消失時期と混同しやすいです。
国試ポイント
原始反射の種類と、その出現時期および消失時期を正確に理解しているかが問われます。特に、消失時期が比較的遅い原始反射はよく出題されます。
混同注意
原始反射の出現・消失時期は、個々の反射によって異なりますが、近い時期に消失する反射(例:モロー反射とATNR)同士で混同しやすいため、具体的な月齢をしっかり覚えておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後、この論点が出題される場合は、各原始反射の具体的な評価方法や、遺残した場合に考えられる影響について問われる可能性があります。また、姿勢反射や平衡反応の出現時期との関連性も確認しておくべきです。
関連知識
原始反射は、中枢神経系の成熟とともに抑制され、上位中枢からの制御を受ける姿勢反射や平衡反応に移行していきます。原始反射の遺残は、発達遅滞や神経学的な問題を示唆することがあります。