関節可動域測定法〈日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による〉で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
肩水平屈曲の測定は、肩関節を90度外転位とし、そこから水平面内で内転させる動きを測定します。この際の基本軸は、体幹と平行な腋窩中央線上で、移動軸は上腕骨、測定角度は90度から内転していった角度で評価します。これは日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準に合致しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 肩外旋の測定では、肩関節は0度外転位または90度外転位で、肘関節は90度屈曲位で行われます。問題文に記載された測定方法が正確でないため、誤りです。正しくは:肩関節外旋の測定は、肩関節0度または90度外転位、肘関節90度屈曲位で、前腕を指標として測定する。選びやすい理由:肩関節の主要な動きの一つであるため、正しい選択肢だと誤解しやすいです。測定方法の細部を覚えていないと選びやすいでしょう。混同注意:肩関節の内旋や、他の肩関節の動きの測定方法全般と混同しやすいです。特に内外旋の区別が曖昧になりがちです。
- 2. 肩屈曲の測定は、立位または座位で行われ、体幹側面が基本軸となり、上腕骨が移動軸となります。選択肢の記載と異なる可能性があります。正しくは:肩関節屈曲の測定は、体幹側面を基本軸とし、上腕骨を移動軸として、0度から測定する。選びやすい理由:肩関節の基本的な動きであり、測定方法が直感的であるように感じられるため、正しいと判断しやすいです。しかし、詳細な基準肢位や軸の理解が不足していると間違えやすいです。混同注意:肩関節の伸展や外転といった他の動きと測定方法を混同しやすいです。また、肩甲骨の動きとの区別も曖昧になりがちです。
- 3. 正解。肩水平屈曲の測定は、肩関節90度外転位から水平面内で内転させる動きを指し、この基準に合致する測定方法です。選びやすい理由:正しい選択肢ですが、他の肩関節の動きと区別がつきにくいという点で、他の選択肢も魅力的に見える可能性があります。混同注意:肩水平伸展や、肩関節の内転と混同しやすいです。水平面での動きである点が重要です。
- 4. 手尺屈の測定は、前腕回内位で手関節を尺側へ動かす測定です。この測定方法には、手関節の肢位や軸の基準が細かく定められています。問題文の記述は不正確である可能性があります。正しくは:手尺屈の測定は、前腕回内位で、第3中手骨が基本軸、第3中手骨の長軸が移動軸となる。選びやすい理由:日常的に行うようなシンプルな動きに見えるため、測定方法も単純だと考えやすいです。しかし、手関節の測定では、基本軸と移動軸を正確に理解しておく必要があります。混同注意:手橈屈や、前腕の回内・回外運動と混同しやすいです。また、指の屈伸運動とも混同する可能性があります。
- 5. 肘屈曲の測定は、肩関節0度、前腕回外位で行われ、上腕骨が基本軸、橈骨が移動軸となります。選択肢の記述がこの基準と異なる可能性があります。正しくは:肘関節屈曲の測定は、肩関節0度、前腕回外位で、上腕骨を基本軸、橈骨(または尺骨)を移動軸として測定する。選びやすい理由:肘関節の動きは日常生活で頻繁に見られるものであり、測定も簡単だと考えやすいです。しかし、基本軸や移動軸、前腕の肢位が正しく理解されていないと誤って判断しやすいです。混同注意:肘関節伸展や、前腕の回内・回外運動と混同しやすいです。また、前腕骨の解剖学的構造と測定軸との関係で間違えることもあります。
国試ポイント
関節可動域測定の基本軸、移動軸、最終可動域、および測定肢位を正確に覚えることが重要です。特に肩関節は多方向の動きがあり、それぞれの測定方法を区別して覚える必要があります。
混同注意
肩関節の多方向運動(屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋、水平屈曲、水平伸展)は、それぞれ測定肢位や基本軸、移動軸が異なるため混同しやすいです。特に「水平屈曲」と「水平伸展」、「屈曲」と「伸展」など、対になる動きで間違えやすいです。
次に同じ論点が出たら
関節可動域測定の問題が出題された場合、まず測定部位(関節)を特定し、その関節の測定法における基本軸、移動軸、測定肢位、最終可動域が基準に合致しているかを詳細に確認して判断します。
関連知識
各関節の可動域測定法(基本軸・移動軸・基準値)、筋力検査(MMT)の評価方法、疼痛を伴う場合の測定プロトコル、および自動運動と他動運動の違いについて理解しておく必要があります。