図に示す姿勢が出現する時期として正しい順序はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
下に示す画像Aは、新生児期から乳児期早期に見られる腹臥位での四肢屈曲位や頭部挙上未熟な姿勢を示唆している。画像Cは、腹臥位での頭部・胸部挙上、肘による支持など、頸部および体幹伸筋群の発達を示しており、四つ這いや座位への移行段階に相当する。画像Bは、手を使った前方支持による安定した座位姿勢を示しており、座位の獲得後の段階である。したがって、乳児の運動発達の順序として、A(早期乳児期)→C(中期乳児期)→B(後期乳児期)が最も適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. Aの姿勢は原始的な段階、Bは座位の安定化、Cは立位の準備段階に見える。BがCより早く出現すると考えるのは不適切。正しくは:適切な発達順序を理解する必要がある。選びやすい理由:視覚的な印象だけで判断すると、A, B, Cと直線的に発展するように誤解する可能性がある。混同注意:各姿勢が何ヶ月頃に観察されるか、具体的な発達段階が曖昧だと混乱しやすい。
- 2. 正解。Aは新生児期や乳児期早期に見られる原始的な姿勢、Cは四つ這いや引き起こしなどで背筋が発達し座位の準備段階、Bはより安定した座位が可能になった段階の姿勢を示唆しており、この順序が乳児の発達段階として適切である。
- 3. Bのような安定した座位はAのような原始的な姿勢よりはるかに後に出現する。CもAよりは後であるため、この順序は不適切。正しくは:乳児の運動発達の初期段階を正確に理解する必要がある。選びやすい理由:最も発達したBを最初に選ぶことはないだろうが、CとAの順序を間違える可能性がある。混同注意:発達段階の逆行と判断されるため、この選択肢は比較的選びにくい。
- 4. CはAよりも発達が進んだ姿勢であるため、CがAより先に出現するという順序は不適切。正しくは:乳児の運動発達の初期段階を正確に理解する必要がある。選びやすい理由:Aが原始的であることは理解できても、CがAよりも早い段階に見える場合に誤って選択する可能性がある。混同注意:各姿勢の特徴を具体的に月齢と結びつけられないと判断に迷う。
- 5. CもBもAよりも発達が進んだ姿勢であるため、これらがAより先に出現するという順序は不適切。正しくは:乳児の運動発達の初期段階を正確に理解する必要がある。選びやすい理由:最も発達した姿勢が最後にくるのは理解できても、最初の2つの順序が逆転している点に気づかない可能性がある。混同注意:この選択肢も発達段階の逆行と判断されるため、比較的選びにくい。
国試ポイント
乳児の基本的な運動発達段階と、それに伴う姿勢変化の理解が問われている。特に、頸部・体幹の伸展筋群の発達と、それに伴う頭部挙上、体幹支持の獲得順序を把握していることが重要となる。
混同注意
画像が具体的な月齢を示していないため、各姿勢がどの発達段階に相当するかを正確に判断できないと、誤った順序を選んでしまう可能性がある。特に、CとBのどちらが先に現れるかについては、発達の個人差や姿勢の取り方によって迷いやすい。
次に同じ論点が出たら
この問題で誤答した場合は、乳児の運動発達の里程標(milestone)について、各月齢で観察される代表的な姿勢や運動を具体的なイメージと共に復習する必要がある。
関連知識
乳児の運動発達には一定の順序性がある(頭から尾、体幹から四肢)。例えば、頸定(3-4ヶ月)、寝返り(5-6ヶ月)、お座り(7-8ヶ月)、ハイハイ(8-9ヶ月)、つかまり立ち(9-10ヶ月)、伝い歩き(10-12ヶ月)、独り立ち・歩行(1歳-1歳半頃)といった大まかな目安を理解しておくことが重要である。