上腕骨小結節に付着する筋はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
肩甲下筋は、肩甲骨の前面にある肩甲下窩から起始し、上腕骨の小結節に停止します。これは回旋筋腱板を構成する4つの筋肉の一つであり、上腕の内旋に主要な役割を果たします。他の回旋筋腱板の筋(棘上筋、棘下筋、小円筋)は全て上腕骨の大結節に停止するため、この違いを正確に理解しておくことが重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 棘下筋は上腕骨の大結節(中央面)に停止します。正しくは:棘下筋は上腕骨大結節(中央面)に停止します。選びやすい理由:回旋筋腱板の一つであり、肩関節周囲の筋肉として混同しやすいです。混同注意:大結節と小結節、または他の回旋筋腱板の停止部と混同しやすいです。
- 2. 棘上筋は上腕骨の大結節(上面)に停止します。正しくは:棘上筋は上腕骨大結節(上面)に停止します。選びやすい理由:回旋筋腱板の一つであり、肩関節周囲の筋肉として混同しやすいです。混同注意:大結節と小結節、または他の回旋筋腱板の停止部と混同しやすいです。
- 3. 正解。肩甲下筋は肩甲骨の肩甲下窩から始まり、上腕骨の小結節に停止します。これは上腕の主な内旋筋の一つです。選びやすい理由:回旋筋腱板の他の筋(棘上筋、棘下筋、小円筋)が全て大結節に停止するため、その違いを正確に覚えていないと迷う可能性があります。混同注意:他の回旋筋腱板の停止部(大結節)と混同しやすいです。
- 4. 小円筋は上腕骨の大結節(下面)に停止します。正しくは:小円筋は上腕骨大結節(下面)に停止します。選びやすい理由:回旋筋腱板の一つであり、肩関節周囲の筋肉として混同しやすいです。混同注意:大結節と小結節、または他の回旋筋腱板の停止部と混同しやすいです。
- 5. 上腕二頭筋は、長頭が結節上結節に、短頭が烏口突起に起始し、橈骨粗面に停止します。上腕骨小結節には付着しません。正しくは:上腕二頭筋は主に橈骨粗面に停止します。選びやすい理由:上腕に位置する主要な筋肉であるため、関連筋肉として混同しやすいです。また、その起始部が肩関節付近にあるため、肩関節を動かす他の筋との区別が曖昧な場合に選びやすいかもしれません。混同注意:上腕骨の大結節と小結節の構造や、その周辺に付着する他の筋肉の起始・停止と混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、上肢の骨と筋肉の解剖学的知識、特に回旋筋腱板の各筋の正確な停止部を問うものです。大結節と小結節、そしてそれぞれに付着する筋肉を区別できるかがポイントとなります。
混同注意
上腕骨の大結節と小結節に付着する筋肉は頻繁に混同されます。特に回旋筋腱板の他の3つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋)は全て大結節に停止するため、肩甲下筋の小結節停止は重要な区別点です。また、上腕二頭筋などの起始部が肩関節周辺にある筋肉との混同も考えられます。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、他の回旋筋腱板の停止部(大結節の上面、中央面、下面)を問う問題や、各筋の作用(外転、外旋、内旋)を問う問題、あるいは起始部を問う問題に注意が必要です。また、肩関節周囲の他の主要な筋肉(大胸筋、広背筋、三角筋など)の起始・停止・作用も確認しておくべきでしょう。
関連知識
回旋筋腱板(Rotator Cuff)を構成する筋とその作用: 1. 棘上筋:上腕骨大結節(上面)停止、肩関節外転の補助 2. 棘下筋:上腕骨大結節(中央面)停止、肩関節外旋 3. 小円筋:上腕骨大結節(下面)停止、肩関節外旋 4. 肩甲下筋:上腕骨小結節停止、肩関節内旋 これらの筋は肩関節の安定性にも大きく寄与します。