左頸部側面の様子(別冊No. 3)を別に示す。中斜角筋はどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
下に示す頸部側面の解剖図において、③が中斜角筋を指しています。中斜角筋は、前斜角筋のすぐ後方に位置し、頸椎横突起から第1肋骨に付着する重要な筋肉です。神経・血管との位置関係も重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. この部位は通常、板状筋群や胸鎖乳突筋の後縁に位置することが多く、中斜角筋ではありません。正しくは:①は頭板状筋または頸板状筋、もしくは胸鎖乳突筋の後縁の一部に該当します。選びやすい理由:斜角筋群が頸部の深層にあるため、深い位置にある構造と混同しやすいかもしれません。混同注意:板状筋群、胸鎖乳突筋
- 2. この部位は前斜角筋に該当します。前斜角筋は中斜角筋よりも前方、胸鎖乳突筋の深部に位置します。正しくは:②は前斜角筋です。選びやすい理由:斜角筋群の一部であるため、位置関係を混同しやすいです。混同注意:中斜角筋、後斜角筋
- 3. 正解。③は中斜角筋です。中斜角筋は前斜角筋の後方に位置し、通常、最も大きい斜角筋として識別されます。これは頸椎横突起から第1肋骨に付着します。選びやすい理由:斜角筋群の相対的な位置関係を正確に把握していないと、他の斜角筋と間違える可能性があります。混同注意:前斜角筋、後斜角筋
- 4. この部位は通常、僧帽筋前縁か、さらに深層の後斜角筋より後方に位置する筋肉(例えば肩甲挙筋など)に該当します。中斜角筋はもっと前方にあります。正しくは:④は僧帽筋、または肩甲挙筋、後斜角筋などです。選びやすい理由:頸部の大きな筋肉であり、位置的に斜角筋群と隣接するため、誤解しやすいです。混同注意:僧帽筋、肩甲挙筋、後斜角筋
- 5. この部位は胸鎖乳突筋に該当します。胸鎖乳突筋は頸部の最も表層に位置し、斜角筋群を覆っています。正しくは:⑤は胸鎖乳突筋です。選びやすい理由:頸部のランドマークとなる筋肉ですが、斜角筋群の深部に位置する性質と混同しやすいです。混同注意:斜角筋群、板状筋群
国試ポイント
画像を用いた解剖学的知識を問う問題で、頸部の深層筋である斜角筋群の正確な位置関係と形態を理解しているかが試されます。特に、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋の相対的な位置と、周囲の主要な血管・神経(鎖骨下動脈、腕神経叢など)との関連性を把握しておく必要があります。
混同注意
前斜角筋、後斜角筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、板状筋群など、頸部の表層・深層にある様々な筋肉。特に斜角筋三角や胸鎖乳突筋と斜角筋との位置関係。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、斜角筋群の機能、起始・停止、神経支配、そして特に斜角筋隙を通る神経・血管の解剖学的知識や、斜角筋症候群の病態生理などが問われる可能性があります。また、画像問題として、神経・血管の走行を含めたより詳細な解剖図が出題されることも考えられます。
関連知識
斜角筋群は、頸椎の屈曲・側屈・回旋に関与し、また第1・第2肋骨を持ち上げることで呼吸補助筋としても機能します。さらに、斜角筋隙(前斜角筋と中斜角筋の間)には鎖骨下動脈と腕神経叢が走行しており、この部位での絞扼性神経障害(斜角筋症候群)も臨床上重要です。