Perthes病で正しいのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番
解説
Perthes病は、小児期に大腿骨頭の血行障害によって起こる阻血性壊死です(選択肢2)。これにより骨頭が変形し、股関節機能に影響を及ぼします。治療法としては、壊死した骨頭の変形を最小限に抑え、再生を促すために、大腿骨頭への荷重を避ける免荷療法が重要であり、その手段として装具療法が広く用いられます(選択肢4)。発症年齢が低いほど骨の再生能力が高く予後が良いとされており(選択肢3は逆)、男児に多く(選択肢1は逆)、通常は片側性に発症します(選択肢5は逆)。
選択肢ごとの解説
- 1. Perthes病は、女児よりも男児に多く発症する傾向があります(約4~5対1の比率)。正しくは:Perthes病は男児に多い。選びやすい理由:小児期に発生する疾患であるため、性差に関する知識が曖昧だと誤って選択する可能性があります。混同注意:他の小児疾患で性差が異なるものと混同する可能性があります。
- 2. 正解。Perthes病は、大腿骨頭の血行障害によって骨壊死が発生する疾患です。これは本疾患の病態生理の中心となります。選びやすい理由:病態を直接的に表しているため、正解と判断しやすいです。混同注意:大腿骨頭すべり症など、他の大腿骨近位部の疾患との鑑別は必要ですが、本選択肢はPerthes病の基本的な病態を正確に説明しています。
- 3. Perthes病では、発症年齢が高いほど、骨の成長が終了に近づいているため、骨頭の変形やそれに伴う股関節の機能障害が残りやすく、予後不良となる傾向があります。逆に、発症年齢が低いほど、残存する骨成長の期間が長いため、壊死した骨頭がリモデリングされやすく、良好な予後が期待できます。正しくは:発症年齢が低いほど予後が良い。選びやすい理由:「年齢が高いほど予後が良い」という一般論が他の疾患で当てはまる場合があるため、混同しやすいです。混同注意:小児期の他の骨関節疾患の予後因子と混同しやすいです。
- 4. 正解。Perthes病の治療において、壊死した大腿骨頭への荷重を避け、変形を防ぎながら再生を促す目的で、免荷(荷重軽減)や骨頭包み込み(Containment)を目的とした装具療法がしばしば用いられます。これは保存療法の主要な柱の一つです。選びやすい理由:保存療法の知識があれば、装具療法が重要であることが理解できるため、正解と判断しやすいです。混同注意:装具の種類や目的(例:固定、免荷、矯正など)を混同しないように注意が必要です。
- 5. Perthes病はほとんどの場合、片側の股関節に発症します。両側性発症は約10~20%程度とされ、まれです。正しくは:片側性に発症することが多い。選びやすい理由:小児期の骨疾患には両側性で発症するものもあるため、その知識と混同しやすいです。混同注意:他の多関節疾患や全身性疾患と混同する可能性があります。
国試ポイント
Perthes病の基本的な病態、疫学、予後因子、および主要な保存的治療法について問う問題です。小児期股関節疾患の鑑別と治療原則を理解しているかが試されます。
混同注意
大腿骨頭すべり症、発育性股関節形成不全など、他の小児期股関節疾患の疫学、病態、治療法と混同しやすい。特に、年齢、性差、片側・両側性の特徴は混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
Perthes病の重症度分類(Catterall分類、Herring分類など)や、具体的な装具の種類と適用、手術療法の適応と術式についても理解を深めることが求められます。また、他の小児期股関節疾患との鑑別診断のポイントも確認しましょう。
関連知識
小児期股関節疾患(例:発育性股関節形成不全、大腿骨頭すべり症)、骨壊死の病態生理、装具療法の種類と目的、整形外科的検査(X線、MRIなど)による診断。