内反足に対する最も適切な靴の補正はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
内反足は、足部が内側に傾いている状態を指します。この変形を補正するためには、靴底の外側にウェッジ(楔状の補高)を挿入することで、足部を外側方向に誘導し、内反傾向を打ち消します。選択肢5の「外側ソールウェッジ」がこれに該当し、最も適切な補正方法です。
選択肢ごとの解説
- 1. トーマスヒールは通常、扁平足や過回内足といった外反傾向の足に対して、内側縦アーチを支持し、過度の回内を防ぐために使用されます。正しくは:扁平足や外反足に対する補正。選びやすい理由:足部の変形に対する装具なので、一見関連性がありそうに見えるため。混同注意:外反足や扁平足に対する補正と混同しやすい。
- 2. 内側フレアヒールは、靴底の内側を広げることで、外反傾向の足の安定性を高める目的で使用されます。内反足には不適切です。正しくは:外反足の安定性向上に対する補正。選びやすい理由:靴の安定性を高める補正なので、一般的な足部変形に対応すると誤解されやすい。混同注意:外反足に対する補正と混同しやすい。
- 3. クッションヒールは、踵への衝撃を吸収し、快適性や保護を目的に使用されるもので、内反足の矯正を目的としたものではありません。正しくは:踵への衝撃吸収や快適性向上のための補正。選びやすい理由:足全体の負担を軽減する目的があるため、様々な足部問題に対応すると考えられやすい。混同注意:衝撃吸収材全般の機能と混同しやすい。
- 4. メタタルザルバーは、足底の横アーチをサポートし、中足骨頭部への圧力を分散させることで、前足部の痛みを軽減する目的で使用されます。内反足の補正には直接関係しません。正しくは:前足部の痛み軽減や横アーチサポートのための補正。選びやすい理由:足部全体への負担軽減に関連する補正なので、足部変形全般に適用できると誤解されやすい。混同注意:中足骨頭痛やモートン病に対する補正と混同しやすい。
- 5. 正解。内反足は足部が内側に傾いている状態なので、靴底の外側にウェッジ(楔状の補高)を入れることで、足部を外側に誘導し、内反の傾向を補正します。これにより、足部の接地面積が均等になり、歩行安定性が向上します。選びやすい理由:外側ソールウェッジが内反足の反対方向への矯正に繋がることを理解していれば正解しやすい。混同注意:外反足に対する補正(内側ソールウェッジ)と混同しやすいが、内反足には逆方向の補正が必要であると理解することが重要。
国試ポイント
足部の変形(内反足、外反足、扁平足など)に対する装具や靴の補正方法について、その目的と効果を正確に理解しているかが問われています。特に、変形方向と補正方向の対応関係を把握することが重要です。
混同注意
内反足と外反足に対する補正が混同しやすい。内反足には外側からのサポートが必要であり、外反足には内側からのサポートが必要となるため、それぞれの症状と補正器具の機能を正確に覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合は、まず対象となる足部変形の種類(内反/外反)を特定し、その変形を補正するために、どの方向からどのように力を加える必要があるかを考える。その上で、各選択肢の補正具がどのような作用を持つのかを判断する。
関連知識
足部のアライメント、足部変形の種類(内反足、外反足、扁平足、尖足など)、それらに対する装具療法(短下肢装具、足底板)、靴の各種補正(Thomasヒール、フレアヒール、ウェッジ、バーなど)の適応と効果。