検査結果を表に示す。6か月前と比べてバランス機能の低下を示すのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
FBS(機能的バランススケール)は、バランス能力を評価する指標であり、得点が高いほどバランス機能が良いことを示す。6か月前が47点で現在が33点と低下しており、バランス機能が悪化していると判断できるため、選択肢1が正しい。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。FBSは得点が高いほどバランス機能が良いことを示すため、47点から33点への低下はバランス機能の悪化を示す。選びやすい理由:問題文の数値変化から直感的に機能低下と結びつきやすい。混同注意:TUGや10m歩行時間など、数値が低い方が良い検査項目。
- 2. TUG(Timed Up & Go Test)は時間を測る検査であり、時間が短いほどバランス機能が良いことを示す。25秒から9秒への変化は機能の改善を示す。正しくは:機能改善を示すため、バランス機能の低下ではない。選びやすい理由:変化していること自体に目を奪われやすい。混同注意:FBSのように得点が高い方が良い検査項目。
- 3. 10m歩行時間は、時間が短いほど歩行能力が高いことを示す。45秒から12秒への変化は機能の改善を示す。正しくは:機能改善を示すため、バランス機能の低下ではない。選びやすい理由:大きな数値の変化があるため、何かしらの変化があると捉えやすい。混同注意:Functional Reach Testのように数値が大きい方が良い検査項目。
- 4. 片脚立位時間は、保持時間が長いほどバランス機能が良いことを示す。10秒から55秒への変化は機能の改善を示す。正しくは:機能改善を示すため、バランス機能の低下ではない。選びやすい理由:時間の数値が大幅に増加しているため、機能が低下したと誤解しやすい。混同注意:TUGや10m歩行時間のように数値が小さい方が良い検査項目。
- 5. Functional Reach Test(FRT)は、リーチ距離が長いほどバランス機能が良いことを示す。6cmから20cmへの変化は機能の改善を示す。正しくは:機能改善を示すため、バランス機能の低下ではない。選びやすい理由:数値が大きく増加しているため、その変化自体が悪い方向への変化だと誤解しやすい。混同注意:FBSのように得点制の検査項目。
国試ポイント
バランス機能評価指標の正常値、または高値・低値が示す状態変化を理解する。
混同注意
各検査の数値が「高いほど良い」のか、「低いほど良い」のかを混同しやすい。特に時間や距離で測る検査は注意が必要。
次に同じ論点が出たら
提示された検査結果の数値が、6か月前と比べて、その検査の評価基準において機能の改善を示すのか、低下を示すのかを正確に判断する。
関連知識
高齢者の転倒リスク評価に用いられる各種バランス検査(例: BBS, TUG, FRT, 10m歩行、片脚立位)の評価目的とカットオフ値を合わせて覚える。