左右一対あるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
総頸動脈と椎骨動脈は、心臓または大血管から左右それぞれに分岐し、頭頸部や脳に血液を供給する主要な動脈であり、左右一対で存在します。一方、脳底動脈は左右の椎骨動脈が合流して一本になったもので、腕頭動脈は通常右側のみに存在し、前交通動脈は左右の前大脳動脈を結ぶ一本の血管であるため、これらは左右一対ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。総頸動脈は、大動脈弓(左総頸動脈)または腕頭動脈(右総頸動脈)から分岐し、頭頸部に血液を供給するために左右それぞれに一本ずつ存在する主要な動脈です。よって左右一対で存在します。
- 2. 正解。椎骨動脈は、左右の鎖骨下動脈からそれぞれ分岐し、頸椎の横突孔を上行して脳底動脈に合流する動脈です。これも左右一対をなします。
- 3. 脳底動脈は、左右それぞれの椎骨動脈が合流して形成される一本の動脈であり、左右一対で存在するわけではありません。正しくは:左右の椎骨動脈が合流して形成される一本の動脈です。選びやすい理由:左右の椎骨動脈が合流してできるため、左右に由来するという点で、混同して一対と誤解する可能性があります。混同注意:左右の椎骨動脈が脳底で合流して一本になるという解剖学的知識が曖昧だと、脳底部にある血管はすべて左右対称だと誤認する可能性があります。
- 4. 腕頭動脈は、大動脈弓から分岐する動脈のうち、通常は右側にのみ一本存在する血管です。左側には腕頭動脈は存在せず、左総頸動脈と左鎖骨下動脈が直接大動脈弓から分岐します。正しくは:通常、右側にのみ一本存在する動脈です。選びやすい理由:名称から「腕」と「頭」の両方へ向かう血管というイメージを持ち、左右に一対あると誤解しやすいかもしれません。混同注意:大動脈弓からの分岐様式を正確に理解していないと、左右対称に存在すると誤認する可能性があります。
- 5. 前交通動脈は、左右の前大脳動脈同士を連結する一本の短い動脈であり、左右一対では存在しません。ウィリス動脈輪の一部を形成します。正しくは:一本の短い血管として左右の前大脳動脈を連結します。選びやすい理由:脳動脈の複雑なネットワークであるウィリス動脈輪の一部を構成するため、その構造を正確に理解していないと、左右対称の交通枝と誤解しやすいです。混同注意:左右の前大脳動脈が一対であることと、それらを繋ぐ交通動脈が一対であることとを混同する可能性があります。
国試ポイント
大動脈弓からの主要な動脈の分岐様式と、脳底部を走る主要な動脈の解剖学的構造に関する正確な知識を問う問題です。特に、左右対称に存在する血管と、合流・単独で存在する血管の区別が重要となります。
混同注意
左右の動脈が合流して一本になる血管(例:椎骨動脈から脳底動脈へ)、動脈輪を構成する一本の交通枝、そして大動脈弓からの分岐において左右非対称に存在する血管(例:腕頭動脈)の認識が曖昧な場合に誤答しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が問われた場合、大動脈弓からの主要な分岐血管の左右の有無、脳底部における動脈の合流点、そしてウィリス動脈輪を構成する各血管の数(一本か一対か)を確認する視点を持つことが重要です。
関連知識
頭頸部および脳の動脈系(ウィリス動脈輪を含む)、大動脈弓からの主要な動脈の分岐、左右の身体構造の対称性・非対称性に関する解剖学的知識が関連します。