律動的な不随意運動はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
律動的な不随意運動とは、一定の規則性をもって反復する動きを指します。振戦は、拮抗筋の規則的な収縮と弛緩によって生じる周期的な運動であり、まさにこの定義に合致します。他の選択肢は、突発的、不規則、あるいは持続的なくねるような動きであり、律動的ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。振戦(tremor)は、拮抗する筋肉が律動的に収縮と弛緩を繰り返すことで生じる、規則的な不随意運動です。例えば、パーキンソン病に見られる安静時振戦や、本態性振戦などがあります。
- 2. チックは、突発的で急速、不随意かつ非律動的な運動や発声であり、抑制しようとすると不快感が増す特徴があります。律動的な運動ではありません。正しくは:チックは、突発的で急速、不随意かつ非律動的な運動や発声です。選びやすい理由:チックも不随意運動であるため、運動の種類を正確に理解していないと選択肢として魅力的に映るかもしれません。混同注意:律動的かどうかという運動の特徴と、不随意運動であるという共通点とを混同しやすいです。
- 3. バリスム(ballism)は、体幹や四肢の近位筋に突然起こる、投げ出すような激しい不随意運動です。律動的ではなく、予測不能で大きい動きが特徴です。正しくは:バリスムは、体幹や四肢の近位筋に起こる、投げ出すような不規則で激しい不随意運動です。選びやすい理由:不随意運動である点で共通していますが、律動的かどうかの区別が難しいと感じるかもしれません。混同注意:舞踏病(chorea)と混同しやすいですが、バリスムはより動きが大きく、投げ出すような特徴があります。
- 4. アテトーゼ(athetosis)は、ゆっくりと持続的な不随意運動で、指や手首、肘などの遠位関節に特に顕著に現れ、くねるような、あるいはミミズがはうような動きを呈します。律動的ではありません。正しくは:アテトーゼは、ゆっくりと持続的に変化する、くねるような不随意運動です。選びやすい理由:これも不随意運動であり、特徴的な動きであるため、他の不随意運動との区別が曖昧だと選びやすいでしょう。混同注意:ジストニアと混同しやすいですが、アテトーゼは連続的な動きが特徴で、ジストニアは持続的な筋収縮による異常姿勢が特徴です。
- 5. ミオクローヌス(myoclonus)は、一つまたは複数の筋肉群に生じる、突然の稲妻のような短時間の収縮です。律動的ではなく、不規則で予測不能な動きが特徴です。正しくは:ミオクローヌスは、突然起こる稲妻のような短時間の筋肉収縮です。選びやすい理由:不随意運動であるため、他の運動との違いを把握できていないと選ぶ可能性があります。混同注意:てんかん発作と関連することもありますが、必ずしも律動的な運動ではありません。また、生理的ミオクローヌス(例:ジャーキング)と病的なものを混同しやすいです。
国試ポイント
不随意運動の種類と、それぞれの運動の特徴(律動性、速度、範囲、部位など)を正確に理解しているかが問われる問題です。特に「律動的」というキーワードの理解が重要です。
混同注意
不随意運動全般(振戦、チック、バリスム、アテトーゼ、ミオクローヌス、舞踏病、ジストニアなど)の分類とその詳細な特徴。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、各不随意運動の定義だけでなく、原因疾患や臨床症状、評価方法なども問われる可能性があります。特に、律動性・速度・範囲・部位・持続性・出現条件(安静時、動作時など)といった詳細な特徴を区別できるように学習することが重要です。
関連知識
基底核疾患や小脳疾患、末梢神経障害など、不随意運動の原因となる疾患。各運動の神経学的メカニズム。パーキンソン病における安静時振戦と、本態性振戦における動作時振戦の違い。