疼痛検査に用いるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
フェイススケールは、言語表現が困難な小児や認知機能が低下した患者などに適した視覚的な疼痛評価ツールです。NRSは、0から10までの数値で痛みの程度を患者自身が評価する簡便なスケールであり、広く臨床で用いられています。GCSは意識レベル、mRSは脳卒中後の機能障害、MTSは痙縮の評価にそれぞれ用いられるため、疼痛評価には適しません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。フェイススケールは、特に小児や言語での表現が困難な患者、認知機能が低下した患者の疼痛の程度を、表情のイラストを用いて視覚的に評価するためのツールです。
- 2. GCSは意識レベルを評価するスケールであり、疼痛評価には直接用いられません。正しくは:GCSではなく、NRSやVASなどが疼痛評価に用いられます。選びやすい理由:医療現場で広く使われる評価スケールであるため、選択肢として馴染みがあるかもしれませんが、評価対象が異なります。混同注意:GCSは意識レベル評価、疼痛評価はNRS、VAS、フェイススケールなどと混同しやすいです。
- 3. mRSは脳卒中後の機能障害の程度を評価するスケールであり、疼痛評価には使用されません。正しくは:mRSではなく、NRSやVASなどが疼痛評価に用いられます。選びやすい理由:脳卒中リハビリテーションでよく用いられるため、リハビリテーション分野のスケールとして選択肢に含まれることで、誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:mRSは脳卒中後の機能障害評価、疼痛評価はNRS、VAS、フェイススケールなどと混同しやすいです。
- 4. MTSは痙縮の程度を評価するためのスケールであり、疼痛評価には用いられません。正しくは:MTSではなく、NRSやVASなどが疼痛評価に用いられます。選びやすい理由:リハビリテーション分野で筋緊張の評価に用いられるため、身体機能評価の一つとして選んでしまう可能性があります。混同注意:MTSは痙縮評価、疼痛評価はNRS、VAS、フェイススケールなどと混同しやすいです。
- 5. 正解。NRSは、患者自身が感じる痛みの程度を0から10までの数値で表現する自己記入式のスケールであり、一般的な疼痛評価によく用いられます。
国試ポイント
疼痛評価に用いられる主なスケールの名称とその適用対象を正確に理解しているか、また他の身体機能評価スケールとの区別をつけられるかが問われています。
混同注意
疼痛評価スケール(NRS, VAS, フェイススケールなど)と、意識レベル評価(GCS)、機能障害評価(mRS)、痙縮評価(MTS, Ashworth Scaleなど)など、異なる目的を持つ多様な評価スケールを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
問題文で問われている「評価対象(例:疼痛、意識、機能障害など)」と、選択肢に挙げられたスケールの「本来の目的」が一致するかどうかを最初に確認します。特に「2つ選べ」のような複数選択問題では、確実に正解である選択肢を2つ見つけることが重要です。
関連知識
疼痛の多面的な評価(VAS, VRS, McGill Pain Questionnaireなど)、ADL評価(FIM, BIなど)、精神機能評価(MMSE, HDS-Rなど)など、リハビリテーションで用いられる各種評価スケールの目的と特徴。