50歳の男性。身長175 cm、体重80 kg。日常的な身体活動量を計測したところ、毎日5 METs、30分間の歩行運動を実施していた。この歩行運動の消費エネルギーはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
運動による消費エネルギーは、METs(身体活動の強度)× 体重(kg)× 運動時間(時間)× 1.05(係数)で算出されます。問題文の数値を当てはめると、5 METs × 80 kg × (30分/60分) 時間 × 1.05 = 5 × 80 × 0.5 × 1.05 = 200 × 1.05 = 210 kcal となります。
選択肢ごとの解説
- 1. この値は計算結果よりもかなり低く、間違いです。正しくは:消費エネルギーの計算式(METs × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05)に従って計算すると、約210kcalになります。選びやすい理由:計算ミスや単位換算の誤りで、低い値を選んでしまう可能性があります。混同注意:他の運動強度や運動時間での計算結果と混同する可能性があります。
- 2. この値は計算結果よりも低く、間違いです。正しくは:消費エネルギーの計算式(METs × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05)に従って計算すると、約210kcalになります。選びやすい理由:計算過程でどこかを間違えたり、途中の数値を切り捨てたりすることで、この値に近い数字が出てしまう可能性があります。混同注意:計算式の一部を忘れたり、定数を誤って適用したりすることで生じる誤答です。
- 3. 正解。消費エネルギーの計算式は、METs × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05 です。この問題では、5METs × 80kg × (30分/60分)h × 1.05 = 5 × 80 × 0.5 × 1.05 = 200 × 1.05 = 210kcal となります。
- 4. この値は計算結果よりも高く、間違いです。正しくは:消費エネルギーの計算式(METs × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05)に従って計算すると、約210kcalになります。選びやすい理由:計算ミスで数値を大きく見積もってしまったり、時間単位の変換を誤ったりすると、この値を選んでしまう可能性があります。混同注意:METsの定義や係数1.05の適用を誤ることで、過大評価してしまう可能性があります。
- 5. この値は計算結果よりもかなり高く、間違いです。正しくは:消費エネルギーの計算式(METs × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05)に従って計算すると、約210kcalになります。選びやすい理由:時間単位の換算ミス(例:30分をそのまま0.3として計算してしまうなど)や、係数の誤用が原因で過大な値を選んでしまう可能性があります。混同注意:活動強度や時間が実際よりも高いと誤解したり、計算の途中で誤った定数を使ったりすることがあります。
国試ポイント
この問題は、METsを用いた運動時の消費エネルギー量の計算能力を問うものです。計算式を正確に覚えており、時間単位の換算(分から時間へ)を正しく行えるかが重要になります。基本的な計算問題として頻出です。
混同注意
消費エネルギー量の計算式を他の指標(例:心拍数を用いたエネルギー消費量推定)の式と混同したり、METsの定義や時間単位の換算ミス(例:30分を0.3時間と誤る)が誤答につながりやすいです。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、METs値の具体的な活動内容との関連性や、異なる身体活動における消費エネルギーの比較、あるいはMETs-時間(METs-h)の概念を問われる可能性があります。また、より複雑な計算問題(複数の活動を組み合わせた場合など)も考えられます。
関連知識
METs(Metabolic Equivalent of Task)は、運動や身体活動の強度を示す単位で、安静時の座っている状態を1METsとしています。様々な活動のMETs値は、リハビリテーションや運動指導において、患者の運動量を評価・設定する際に用いられます。1.05という係数は、酸素消費量からエネルギー消費量への換算係数です。