病的反射の検査で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
Chaddock反射は、足関節の外側から外果を回り込むように刺激し、母指の背屈が生じるかを評価する反射です。錐体路障害を示唆する病的反射の一つであり、図1はその刺激方法を正確に示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。Chaddock反射は、足関節の外側から外果を回り込むように刺激し、母指の背屈を誘発する病的反射です。図1は、足関節外側から外果周囲を刺激している様子が描かれており、これがChaddock反射の正しい評価方法を示しているため、適切なものです。選びやすい理由:特になし。正確な図示のため選びやすい。混同注意:Babinski反射(足底を刺激)、Oppenheim反射(脛骨前面を刺激)など、他の足部の病的反射の刺激部位。
- 2. 図2は、Hoffmann反射(ホフマン反射)の評価方法を示しています。これは患者の中指末節骨を他動的に弾いて、母指と示指の屈曲をみる反射であり、下肢の病的反射とは異なります。正しくは:これはHoffmann反射であり、足部の病的反射ではありません。選びやすい理由:手指の反射も病的反射の一部であるため、病的反射という括りで見ると選びやすいかもしれません。混同注意:下肢の病的反射。
- 3. 図3はOppenheim反射の評価方法を示しています。Oppenheim反射は、脛骨前面を上から下に強くこすることで、母指の背屈を誘発する反射です。図3は脛骨前面を刺激しているように見えず、足底を刺激しているように描かれており、正しいOppenheim反射の刺激方法とは異なります。正しくは:Oppenheim反射は脛骨前面を上から下に強くこすることで評価します。選びやすい理由:足部の反射であるため、足部の病的反射という点で選びやすい。また、Babinski反射に似た刺激部位に見えるため。混同注意:Babinski反射(足底外縁を刺激)、Gordon反射(腓腹筋を圧迫)、Schaeffer反射(アキレス腱を圧迫)。
- 4. 図4は、Trömner反射(トレムナー反射)の評価方法を示しています。これは中指の爪や指の腹を弾くことで、他の指(特に母指)の屈曲反応を見る反射であり、下肢の病的反射とは異なります。正しくは:これはTrömner反射であり、足部の病的反射ではありません。選びやすい理由:手指の反射も病的反射の一部であるため、病的反射という括りで見ると選びやすいかもしれません。混同注意:下肢の病的反射、Hoffmann反射。
- 5. 図5は、Wartenberg反射(ワルテンベルク反射)の評価方法を示しています。これは患者の指を術者の指に引っ掛けて、急に引くことで母指の対立運動を見る反射であり、下肢の病的反射とは異なります。正しくは:これはWartenberg反射(手指)であり、足部の病的反射ではありません。選びやすい理由:手指の反射も病的反射の一部であるため、病的反射という括りで見ると選びやすいかもしれません。混同注意:下肢の病的反射。
国試ポイント
錐体路障害を評価する病的反射の種類とその刺激部位・方法を理解すること。
混同注意
Babinski反射陽性とは、母指の背屈と他の指の開扇を指しますが、病的反射には刺激部位の異なる様々な亜型(Chaddock, Oppenheimなど)があるため、それぞれの刺激方法を混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合は、各反射の名称と、その刺激部位、および陽性時の反応(特に母指の動き)が一致しているかを丁寧に確認する。
関連知識
病的反射は錐体路障害で出現する。代表的なものとして、足底反射(Babinski反射)、Chaddock反射、Oppenheim反射、Gordon反射、Schaeffer反射、Wartenberg反射(手指)などがある。これらは上位運動ニューロン障害の徴候として重要である。