外胚葉から発生するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
外胚葉からは、主に神経系(脳、脊髄、末梢神経など)、感覚器(目、耳)、表皮とその付属器(毛、爪、汗腺など)が分化します。選択肢の中で、これに該当するのは脳のみです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。脳は神経系の一部であり、神経系は外胚葉から分化して形成されます。外胚葉の神経外胚葉が神経板を形成し、それが神経管を経て脳と脊髄になります。
- 2. 心臓は中胚葉(特に側板中胚葉の臓側板)から発生します。正しくは:心臓は中胚葉から発生します。選びやすい理由:臓器であるため、どこから発生してもおかしくないと漠然と考えるかもしれませんが、正確な発生学的知識が必要です。混同注意:他の胚葉由来の臓器と混同しやすいです。
- 3. 膀胱は内胚葉(特に原始腸管の尾側部分が形成する尿膜管)から発生します。正しくは:膀胱は内胚葉から発生します。選びやすい理由:排泄器系の一部であるため、特定の胚葉に限定されにくいと誤解するかもしれません。混同注意:腎臓(中胚葉由来)など、他の泌尿器系の器官の発生起源と混同しやすいです。
- 4. 卵巣は中胚葉(特に中間中胚葉)から発生します。生殖腺は中胚葉由来です。正しくは:卵巣は中胚葉から発生します。選びやすい理由:生殖器系は発生学的に複雑なため、どの胚葉から発生するか迷いやすいです。混同注意:副腎髄質(外胚葉由来)と副腎皮質(中胚葉由来)のように、同じ器官でも部位によって発生起源が異なるケースと混同したり、他の生殖器系の発生起源と混同したりしやすいです。
- 5. 骨格筋は中胚葉(特に体節の筋節)から発生します。正しくは:骨格筋は中胚葉から発生します。選びやすい理由:筋肉は体を動かす重要な組織であるため、主要な胚葉の一つから発生するという漠然としたイメージで選んでしまうことがあります。混同注意:平滑筋や心筋も中胚葉由来ですが、筋の種類によって発生起源の部位が異なる点を混同しやすいです。
国試ポイント
三胚葉(外胚葉、中胚葉、内胚葉)から分化する主要な器官や組織について、基本的な知識が問われています。特に、神経系や表皮が外胚葉由来であることは重要です。
混同注意
三胚葉の発生起源は、それぞれが形成する組織が多岐にわたるため混同しやすいです。特に、中胚葉が骨、筋肉、循環器系、泌尿生殖器系など広範な組織を形成するため、他の胚葉との区別が曖昧になりがちです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、主要な器官がどの胚葉から発生するかを確実に答えられるように、各胚葉の分化先を体系的に学習する必要があります。特に、内胚葉由来の消化器系・呼吸器系、中胚葉由来の筋肉・骨・循環器系、外胚葉由来の神経系・表皮は頻出ポイントです。
関連知識
外胚葉:神経系(脳、脊髄、神経節、末梢神経)、感覚器(眼の水晶体、網膜、内耳)、表皮とその付属器(毛、爪、汗腺、皮脂腺)、歯のエナメル質、下垂体前葉、副腎髄質。中胚葉:骨格、筋肉(骨格筋、心筋、平滑筋)、結合組織、血管、血液、リンパ系、腎臓、脾臓、生殖腺(卵巣、精巣)、心臓。内胚葉:消化管(食道、胃、腸など)、呼吸器系(気管、気管支、肺)、肝臓、膵臓、甲状腺、副甲状腺、膀胱。