機器を使用しなければ実施できないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
等運動性運動(アイソキネティック運動)は、運動中の関節の角速度を常に一定に保ちながら、個人の筋力に応じて常に最大の抵抗を提供するように設計された専用の機械が必要です。この特性は、他の等尺性や等張性運動では達成できません。
選択肢ごとの解説
- 1. 等尺性運動は、関節の動きを伴わずに筋肉の長さを変えずに力を発揮する運動であり、特別な機器がなくても壁を押したり、自分の手で反対側の手を押さえたりすることで実施できます。正しくは:等尺性運動は特別な機器がなくても実施可能です。選びやすい理由:負荷をかけるために機器を使用することもあるため、誤解しやすいかもしれません。混同注意:等運動性運動など、特定の速度制御が必要な運動と混同しやすいかもしれません。
- 2. 漸増抵抗運動は、徐々に負荷を増やしていくトレーニング方法であり、ダンベルやセラバンドなどの簡単な抵抗器具、あるいは自重や補助者による抵抗でも実施可能です。特別な高価な機器が必須ではありません。正しくは:漸増抵抗運動は特別な機器がなくても、様々な方法で実施可能です。選びやすい理由:ジムにあるような専用のマシンをイメージすると、機器が必須だと感じてしまうかもしれません。混同注意:進行性の負荷増加という概念と、特定の運動様式を混同しやすいかもしれません。
- 3. 正解。等運動性運動は、運動中に常に一定の角速度(関節の動きの速さ)を保ちながら最大の抵抗を得る運動です。この運動様式を実現するためには、関節角度や筋力に応じて抵抗を自動的に調整する特殊な等速性運動機器(例:バイオデックス、サイベックスなど)が不可欠です。正しくは:等運動性運動は、運動速度を一定に保ちながら最大限の抵抗を得るため、専用の等速性運動機器が必須です。選びやすい理由:他の運動様式と比べて、機器の必要性が明確に異なります。混同注意:等張性運動や等尺性運動といった、他の運動様式との違いを理解していないと混乱します。
- 4. 遠心性等張性運動は、筋肉が伸長しながら力を発揮する(例:重いものをゆっくり下ろす)運動であり、ダンベルやゴムバンド、さらには自重など、特別な専用機器がなくても実施可能です。正しくは:遠心性等張性運動は特別な機器がなくても実施可能です。選びやすい理由:等張性運動も抵抗をかけるために機器を使うことが多いため、必須だと考えてしまうかもしれません。混同注意:求心性等張性運動や等尺性運動など、他の運動様式と混同しやすいです。
- 5. 求心性等張性運動は、筋肉が収縮しながら短縮する(例:ダンベルを持ち上げる)運動であり、ダンベルやゴムバンド、自重、徒手抵抗など、特別な専用機器がなくても実施可能です。正しくは:求心性等張性運動は特別な機器がなくても実施可能です。選びやすい理由:筋力トレーニングによく用いられるため、専用のマシンが必要だと誤解する可能性があります。混同注意:遠心性等張性運動や等運動性運動など、他の運動様式と混同しやすいです。
国試ポイント
筋力増強運動の種類とそれぞれの特性、特に必要な器具や実施条件について理解しているかが問われます。各運動様式の定義と具体的な実施方法を区別できることが重要です。
混同注意
等尺性運動と等張性運動の概念、およびそれらが特別な機器を必要とするかどうかの区別が曖昧だと誤答につながります。特に「等」がつく運動様式で混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
筋力増強運動の種類の問題が出た場合、各運動様式の定義(例:速度が一定か、抵抗が一定か、筋長が変化するか否か)と、それを実現するために必要な物理的条件(例:機器の有無、負荷の調整方法)を正確に判断できるかを確認します。
関連知識
アイソキネティック運動、アイソメトリック運動、アイソトニック運動の定義、それぞれの利点と欠点。具体的なトレーニング例。PNFにおける運動様式。