後腹膜に存在するのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
腎臓は一次的後腹膜臓器であり、十二指腸は主に二次的後腹膜臓器として腹膜後腔に位置します。選択肢1(胃)、2(空腸)、4(横行結腸)は腹腔内臓器に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃は腹膜によって完全に覆われ、腹腔内に存在する臓器です。そのため、後腹膜臓器ではありません。正しくは:胃は腹腔内臓器である。選びやすい理由:腹部にある臓器という漠然としたイメージから、詳細な位置関係を把握していないと誤って選ぶ可能性があります。混同注意:腹腔内臓器(腹膜で覆われている臓器)と、後腹膜臓器(腹膜の後ろにある臓器)の区別。
- 2. 空腸は小腸の一部で、腸間膜によって腹腔内に吊り下げられています。したがって、腹腔内臓器に分類され、後腹膜臓器ではありません。正しくは:空腸は腹腔内臓器である。選びやすい理由:消化管の多くが腹部にあるため、その全体が後腹膜に属すると誤解する可能性があります。混同注意:消化管のうち、どの部分が腹腔内臓器で、どの部分が後腹膜臓器に該当するかの区別。
- 3. 正解。腎臓は腹膜の後ろ、脊柱の両側に位置しており、発生の初期からその位置にあるため、一次的後腹膜臓器に分類されます。
- 4. 横行結腸は、大部分が横行結腸間膜を介して腹腔内に位置する臓器です。そのため、腹腔内臓器に分類され、後腹膜臓器ではありません。正しくは:横行結腸は腹腔内臓器である。選びやすい理由:上行結腸や下降結腸が後腹膜臓器であるため、結腸のすべての部分が同様であると誤解しやすいです。混同注意:大腸の各部位(上行結腸、横行結腸、下降結腸、S状結腸など)の腹膜との位置関係(腹腔内、二次的後腹膜)の区別。
- 5. 正解。十二指腸の大部分(下行部、水平部、上行部)は、腹膜の後ろに位置しており、発生過程で腹膜に覆われた後に後腹壁に固定された二次的後腹膜臓器に分類されます。
国試ポイント
腹腔内の臓器が腹膜に対してどのような位置関係にあるか(腹腔内臓器、一次的後腹膜臓器、二次的後腹膜臓器)を正確に理解しているかを問う問題です。特に消化管の各部位の分類は頻出です。
混同注意
一次的後腹膜臓器(例: 腎臓、副腎、尿管)、二次的後腹膜臓器(例: 膵臓、十二指腸の大部分、上行結腸、下降結腸)、および腹腔内臓器(例: 胃、小腸のほとんど、脾臓、肝臓、横行結腸)の分類が混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、消化管だけでなく、泌尿器系や内分泌系、血管などの臓器も含む広範な臓器について、それぞれが腹腔内、一次的後腹膜、二次的後腹膜のいずれに分類されるかを正確に判断できるかを確認します。特に、臨床的な意義(手術アプローチの違いなど)も考慮できるとより深い理解につながります。
関連知識
・一次的後腹膜臓器: 発生初期から腹膜の後ろにある臓器。腎臓、副腎、尿管、大動脈、下大静脈など。 ・二次的後腹膜臓器: 発生過程で腹膜に覆われた後、後腹壁に固定され腹膜の後ろに位置するようになった臓器。膵臓、十二指腸の大部分、上行結腸、下降結腸など。 ・腹腔内臓器: 腹膜に完全に、またはほぼ完全に覆われ、腹腔内に存在する臓器。胃、空腸、回腸、脾臓、肝臓、横行結腸、S状結腸など。