病証において虚実挟雑証でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
風熱犯肺は、風邪と熱邪が同時に肺を侵す病証であり、一般的には外感の急性期に多く見られ、虚証の要素を伴わない実証と判断されます。肺の宣発粛降機能が失調し、発熱、悪寒、咳、喉の痛みなどの症状が現れます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。風熱犯肺は、外邪である風熱が肺に侵入した実証であり、虚証の要素を含まないため、虚実挟雑証ではありません。
- 2. 心腎不交は、腎陰不足による虚熱が上炎し、心火を亢進させ、心と腎のバランスが失われた状態です。腎陰虚という虚証と、心火亢進という実証(相対的)が同時に存在するため、虚実挟雑証です。 正しくは:これは虚実挟雑証です。
- 3. 脾虚湿盛は、脾気の運化機能失調による脾気虚(虚証)と、それに伴う水湿の停滞(湿盛は実邪)が同時に存在する状態です。よって、虚実挟雑証です。 正しくは:これは虚実挟雑証です。
- 4. 肝陽上亢は、肝腎陰虚(虚証)が根底にあり、陰を涵養する力が不足することで、相対的に肝陽が亢進し上炎する状態です。肝腎陰虚という虚証と、肝陽上亢という実証が同時に存在するため、虚実挟雑証です。 正しくは:これは虚実挟雑証です。
国試ポイント
虚実挟雑証の概念を理解し、代表的な虚実挟雑証とそうでない病証を区別できるようにすること。
混同注意
虚実挟雑証と、単なる虚証や実証を混同しやすい。虚実挟雑証は、虚証と実証が同時に存在する状態であり、両者の治療方針を考慮する必要がある点が特徴です。
次に同じ論点が出たら
病証を判断する際に、症状の性質(急性・慢性、消耗性・亢進性)と病理(邪気と正気の盛衰)を総合的に評価し、虚実挟雑の有無を見極めます。
覚え方
病証を判断する際に、症状の性質(急性・慢性、消耗性・亢進性)と病理(邪気と正気の盛衰)を総合的に評価し、虚実挟雑の有無を見極めます。
対になる知識
虚実挟雑証と、単なる虚証や実証を混同しやすい。虚実挟雑証は、虚証と実証が同時に存在する状態であり、両者の治療方針を考慮する必要がある点が特徴です。
関連知識
虚実挟雑証の例としては、脾虚肝鬱、腎陰虚肝陽上亢、心脾両虚、肺腎両虚、湿熱蘊結(湿は陰邪で虚を招きやすく、熱は実邪)などがあります。また、虚証には気虚、血虚、陰虚、陽虚があり、実証には気滞、血瘀、痰飲、湿、熱、寒などがあります。