「32歳の女性。主訴は月経時の下腹部および腰の痛み。主訴の部位と手足の冷えを伴い、温めると改善する。月経血は暗紫色で血塊が混じる。婦人科では機能性月経困難症と診断された。」 最もみられる脈状はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
遅脈と結代脈が合わさった遅結脈は、間歇的に脈が抜け落ちる不整脈を指し、特に房室ブロックや洞不全症候群など、脈拍が減少し不規則になる病態でよく見られます。最も頻繁に観察される不整脈の一つであり、臨床での遭遇頻度が高いです。
選択肢ごとの解説
- 1. 浮緊脈は、表寒実証や風寒による外感病、あるいは疼痛などによる気血の凝滞でみられる脈状であり、必ずしも最もみられる脈状ではありません。 正しくは:浮緊脈は、風寒表証や疼痛に伴う気滞血瘀で出現します。
- 2. 滑数脈は、痰湿、食滞、妊娠などによる実証や、熱証、血熱でみられる脈状です。これも一般的な脈状ですが、特定の病態に限られ、最も多く見られる脈状とは言えません。 正しくは:滑数脈は、痰湿、食滞、妊娠、実熱証などで出現します。
- 3. 正解。遅結脈は、脈拍が遅く、かつ不規則に脈が欠落する脈状を指し、徐脈性不整脈(房室ブロック、洞不全症候群など)でよく見られます。不整脈は臨床で非常によく見られる病態であり、その中でも遅結脈を示す不整脈は比較的頻度が高いため、最も見られる脈状の一つとして適切です。
- 4. 細無力脈は、重度の気血両虚、陽気虚衰、津液不足、または臓腑機能の著しい低下など、虚弱な状態や危篤な状態で見られる脈状であり、最も多くみられる脈状とは言えません。 正しくは:細無力脈は、重度の虚証、特に気血両虚や陽虚で出現します。
国試ポイント
脈状と対応する病態を正確に理解し、特に代表的な不整脈における脈状を確実に覚えること。
混同注意
脈状は非常に多様であり、それぞれの特徴が似ていて混同しやすいです。例えば、「促脈」と「結代脈」はともに不整ですが、促脈は速い中での不整、結代脈は遅い中での不整という違いがあります。また、「弦脈」と「緊脈」も硬い脈という点で似ていますが、弦脈は琴の弦のように張っており、緊脈は縄のように硬く緊張しているといった微妙な違いがあります。それぞれの脈状が示す具体的な病態を関連付けて覚えることが重要です。
次に同じ論点が出たら
同様の脈状に関する問題が出た場合は、まず脈拍の速さ(遅数)と規則性(結代・促など)に着目し、次に脈の強さや形(浮沈・虚実・弦緊など)を総合的に判断します。
覚え方
同様の脈状に関する問題が出た場合は、まず脈拍の速さ(遅数)と規則性(結代・促など)に着目し、次に脈の強さや形(浮沈・虚実・弦緊など)を総合的に判断します。
対になる知識
脈状は非常に多様であり、それぞれの特徴が似ていて混同しやすいです。例えば、「促脈」と「結代脈」はともに不整ですが、促脈は速い中での不整、結代脈は遅い中での不整という違いがあります。また、「弦脈」と「緊脈」も硬い脈という点で似ていますが、弦脈は琴の弦のように張っており、緊脈は縄のように硬く緊張しているといった微妙な違いがあります。それぞれの脈状が示す具体的な病態を関連付けて覚えることが重要です。
関連知識
脈状の分類には、浮沈、遅数、虚実、洪細、滑渋、緊緩、弦堅、動代など多岐にわたる種類があります。これらの脈状は単独で現れることもありますが、複数組み合わさって出現することが一般的です。例えば、浮脈は表証、沈脈は裏証を示し、数脈は熱証、遅脈は寒証を示すことが多いです。結代脈は脈が不規則に止まることを指し、不整脈の重要な指標となります。これらの脈状と、それに伴う病態や疾患を関連付けて理解することが、診断学において非常に重要です。