「26歳の女性。なで肩で痩せている。主訴は右上肢全体の持続的なだるさ。腱反射は正常、スパーリングテスト、エデンテスト、ライトテストは陰性、アドソンテストは陽性。」 罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
天鼎は、頸部外側に位置し、胸鎖乳突筋の後縁、下顎角の下方、鎖骨上窩の上方にあり、広頚筋や胸鎖乳突筋に深く関係しています。局所治療穴として、頸部の筋肉痛や凝り、特に斜角筋や広頚筋の関連症状に対して、トリガーポイント治療や筋の緊張緩和を目的として選択されることがあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 屋翳は、第2肋間、乳頭の外方1寸に位置し、主に胸部の疾患(肋間神経痛、胸膜炎など)に用いられるツボであり、罹患筋への局所治療穴としては不適切である。 正しくは:屋翳は肋間神経痛や胸部疾患に用いるツボであり、頸部の罹患筋治療には不適切。
- 2. 気戸は、鎖骨中点直下、第1肋骨間に位置し、主に胸部の疾患(咳嗽、喘息、胸痛など)に用いられるツボであり、罹患筋への局所治療穴としては不適切である。 正しくは:気戸は呼吸器系や胸部疾患に用いるツボであり、頸部の罹患筋治療には不適切。
- 3. 胸郷は、第3肋間、乳頭の外方3寸に位置し、主に胸脇部の疾患(肋間神経痛、胸脇苦満など)に用いられるツボであり、罹患筋への局所治療穴としては不適切である。 正しくは:胸郷は胸脇部の疾患に用いるツボであり、頸部の罹患筋治療には不適切。
- 4. 正解。天鼎は、胸鎖乳突筋の後縁、下顎角の下方、鎖骨上窩の上方に位置し、広頚筋や胸鎖乳突筋などの頸部筋と関連が深いため、罹患筋への局所治療穴として適切である。
国試ポイント
罹患筋への局所治療穴の選択は、そのツボがどの筋肉の走行や付着部と関連が深いかを理解しているかが問われる。特に頸部のツボは、胸鎖乳突筋や斜角筋群との関係を把握することが重要。
混同注意
頸部や胸部のツボは、その名称が似ているものや、近接した部位にあるものが多いため、特定の筋肉に対する局所治療穴としての適応を正確に覚える必要がある。単なる位置だけでなく、どの深部の筋肉と関連があるかを区別すること。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合は、まず選択肢のツボの位置を特定し、そのツボがどのような筋肉の走行と関連しているかを解剖学的に判断する。特に「罹患筋への局所治療穴」という指示に注意し、単なる遠隔治療穴ではないことを確認する。
覚え方
同様の問題が出た場合は、まず選択肢のツボの位置を特定し、そのツボがどのような筋肉の走行と関連しているかを解剖学的に判断する。特に「罹患筋への局所治療穴」という指示に注意し、単なる遠隔治療穴ではないことを確認する。
対になる知識
頸部や胸部のツボは、その名称が似ているものや、近接した部位にあるものが多いため、特定の筋肉に対する局所治療穴としての適応を正確に覚える必要がある。単なる位置だけでなく、どの深部の筋肉と関連があるかを区別すること。
関連知識
頸部の痛みや凝りの治療には、天鼎の他に、完骨、風池、肩井、合谷などが用いられることがある。それぞれのツボの適応筋や支配神経、血管についても合わせて学習すると、より臨床的な理解が深まる。