アトピー性皮膚炎について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
アトピー性皮膚炎の治療戦略において、皮膚の乾燥や刺激から保護し、皮膚のバリア機能を維持・改善することは極めて重要です。適切なスキンケアは、炎症の軽減、再燃予防、薬物療法の効果を高める上で不可欠となります。
選択肢ごとの解説
- 1. アトピー性皮膚炎の病態には、主にⅠ型アレルギー反応(IgE抗体を介した即時型アレルギー)が関与します。Ⅱ型アレルギーは細胞障害型アレルギーであり、自己免疫性溶血性貧血や重症筋無力症などでみられます。 正しくは:主にⅠ型アレルギーが関与する。
- 2. アトピー性皮膚炎の皮疹は、乳幼児期には頭部、顔面、体幹に、学童期以降では肘窩や膝窩などの関節の屈側に好発します。四肢伸側に好発するのは、乾癬や慢性単純性苔癬などの一部の皮膚疾患です。 正しくは:肘窩や膝窩などの関節の屈側に好発する。
- 3. アトピー性皮膚炎の患者では、フィラグリン遺伝子変異などに起因する皮膚のバリア機能障害が認められ、これがアレルゲンや刺激物質の侵入を容易にし、炎症を悪化させる原因となります。バリア機能は亢進ではなく低下しています。 正しくは:皮膚のバリア機能が低下している。
- 4. 正解。アトピー性皮膚炎の治療において、保湿剤による皮膚の保護や、低刺激性の洗浄料を用いた適切な入浴・清拭による清潔保持などのスキンケアは、皮膚のバリア機能を改善し、炎症を抑制し、薬物療法の効果を高める上で極めて重要です。
国試ポイント
アトピー性皮膚炎の病態、診断基準、治療の3本柱(スキンケア、薬物療法、悪化因子の対策)を理解すること。
混同注意
アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎、アレルギー反応の型(Ⅰ型とⅡ型)。
次に同じ論点が出たら
アトピー性皮膚炎の基本的な治療方針を問われた際には、スキンケアが土台であることを思い出して判断する。
覚え方
アトピー性皮膚炎の基本的な治療方針を問われた際には、スキンケアが土台であることを思い出して判断する。
対になる知識
アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎、アレルギー反応の型(Ⅰ型とⅡ型)。
関連知識
アトピー性皮膚炎の診断基準(日本皮膚科学会)、TARCなどの検査値、治療薬(ステロイド外用薬、タクロリムス軟膏、JAK阻害薬、生物学的製剤など)。