粗面小胞体の主な機能はどれか。
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正解は2番
解説
粗面小胞体は膜表面に多数のリボソームが付着している構造をもち、細胞外へ分泌されるタンパク質や膜タンパク質の合成を担う。リボソームで合成されたポリペプチド鎖は小胞体内腔に取り込まれ、糖鎖付加などの翻訳後修飾を受けながらゴルジ体へと輸送されるため、タンパク質合成が旺盛な細胞で非常によく発達している。
選択肢ごとの解説
- 1. 過酸化水素の分解はペルオキシソームの機能である。ペルオキシソームはカタラーゼを含み、代謝に伴い生じる有害な過酸化水素を水と酸素に分解して細胞を酸化ストレスから保護している。本問の粗面小胞体ではタンパク質合成が行われる。
- 2. 正解。粗面小胞体は膜表面に多数のリボソームが付着している構造をもち、細胞外へ分泌されるタンパク質や膜タンパク質の合成を担う。リボソームで合成されたポリペプチド鎖は小胞体内腔に取り込まれ、糖鎖付加などの翻訳後修飾を受けながらゴルジ体へと輸送されるため、タンパク質合成が旺盛な細胞で非常によく発達している。
- 3. 細胞分裂時の紡錘体形成に関わるのは中心体である。中心小体を含む中心体は細胞分裂時に両極へ移動して微小管を伸ばし、染色体を分配する紡錘体を形成する。本問の粗面小胞体とは構造も細胞内での役割もまったく異なる。
- 4. 遺伝情報の格納と制御を行うのは細胞核である。細胞核は二重の核膜に囲まれ、内部にDNAを保持して遺伝情報の保存および転写による発現制御を行う。本問の粗面小胞体はリボソームを伴うタンパク質の合成・修飾の場である。
国試ポイント
各細胞小器官(リソソーム、小胞体、ミトコンドリア、ゴルジ装置など)の名称と機能の対応付けは確実に問われる。
覚え方
粗面小胞体=リボソームがついて(粗い)タンパク質合成。
対になる知識
粗面小胞体はタンパク質合成と膜タンパク質の修飾に関わる。 / ミトコンドリアは細胞のエネルギー(ATP)産生を行う。 / ゴルジ装置はタンパク質の修飾、選別、輸送に関わる。
関連知識
リソソームの機能不全はライソゾーム病などの疾患を引き起こす。 / 細胞には様々な細胞小器官があり、それぞれが固有の役割を担っている。 / オートファジーは細胞自身の成分をリソソームで分解する仕組みである。