胃食道逆流症について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
胃食道逆流症(GERD)の主な病態生理学的要因の一つに、胃内容物が食道へ逆流するのを防ぐ下部食道括約筋(LES)の一過性の弛緩が挙げられます。これは、嚥下とは無関係にLESが緩む現象で、胃酸が食道内に逆流し、症状を引き起こします。
選択肢ごとの解説
- 1. るいそう患者に好発するは誤りです。胃食道逆流症は、肥満患者、特に内臓脂肪が多い患者に好発する傾向があります。肥満は腹圧上昇や食道裂孔ヘルニアを誘発しやすく、逆流を促進します。 正しくは:肥満患者に好発する。
- 2. 近年減少傾向であるは誤りです。食生活の欧米化、肥満者の増加、ストレス社会などを背景に、胃食道逆流症は近年増加傾向にあります。 正しくは:近年増加傾向である。
- 3. 正解。一過性下部食道括約筋弛緩が関与するは正しいです。これは嚥下とは関係なく下部食道括約筋が一時的に弛緩し、胃内容物が食道へ逆流する主要なメカニズムの一つです。
- 4. 生命予後は不良であるは誤りです。胃食道逆流症は不快な症状を伴うことが多いですが、通常は生命を脅かす疾患ではありません。バレット食道への進展や食道腺癌のリスク増加はありますが、適切な管理により予後は良好です。 正しくは:生命予後は一般的に良好である。
国試ポイント
胃食道逆流症の病態生理学的メカニズム、特に一過性下部食道括約筋弛緩の重要性を理解する。
混同注意
胃食道逆流症の発生機序において、下部食道括約筋の器質的な機能不全(例: 食道裂孔ヘルニアによるLES圧低下)と一過性弛緩は異なる病態であり、一過性弛緩は器質的変化がない場合でも起こりうると点で混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
次に胃食道逆流症の問題が出た場合は、LESの一過性弛緩、胃酸分泌亢進、食道クリアランス低下、食道粘膜感受性亢進などの病態生理、好発因子、合併症、治療法に着目して判断する。
覚え方
次に胃食道逆流症の問題が出た場合は、LESの一過性弛緩、胃酸分泌亢進、食道クリアランス低下、食道粘膜感受性亢進などの病態生理、好発因子、合併症、治療法に着目して判断する。
対になる知識
胃食道逆流症の発生機序において、下部食道括約筋の器質的な機能不全(例: 食道裂孔ヘルニアによるLES圧低下)と一過性弛緩は異なる病態であり、一過性弛緩は器質的変化がない場合でも起こりうると点で混同しやすい。
関連知識
胃食道逆流症の治療には、プロトンポンプ阻害薬(PPI)による胃酸分泌抑制、生活習慣の改善(食後すぐ横にならない、カフェイン・アルコール・高脂肪食の制限)、重症例では外科的治療(噴門形成術)が考慮される。