痙縮が出現するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
被殻出血は脳内出血の一つであり、大脳基底核を障害します。これにより錐体路が損傷されると、上位運動ニューロン障害の徴候として、弛緩性麻痺の後に痙縮が出現します。特に被殻出血では対側の錐体路症状を呈しやすく、痙縮はその代表的な症状です。
選択肢ごとの解説
- 1. ギラン・バレー症候群は、末梢神経の脱髄を特徴とする疾患であり、下位運動ニューロン障害を呈します。そのため、痙縮ではなく弛緩性麻痺が出現します。 正しくは:弛緩性麻痺
- 2. 正解。被殻出血は脳内の出血であり、錐体路を障害すると上位運動ニューロン障害を呈します。上位運動ニューロン障害の徴候として、急性期には弛緩性麻痺を呈した後、慢性期に痙縮が出現します。
- 3. 腕神経叢麻痺は、末梢神経である腕神経叢の損傷によるものであり、下位運動ニューロン障害を呈します。そのため、痙縮ではなく弛緩性麻痺が出現します。 正しくは:弛緩性麻痺
- 4. 多発性筋炎は、筋組織自体が炎症を起こす自己免疫疾患であり、神経系の障害ではありません。主に筋力低下を呈しますが、痙縮は出現しません。 正しくは:筋力低下
国試ポイント
上位運動ニューロン障害と下位運動ニューロン障害の鑑別、およびそれぞれの代表疾患と症状を理解することが重要です。痙縮は上位運動ニューロン障害の徴候です。
混同注意
痙縮と固縮はどちらも筋緊張の亢進ですが、発生機序と症状パターンが異なります。痙縮は錐体路障害で伸張反射の亢進を伴い、速度依存性であり、折りたたみナイフ現象が見られます。固縮は錐体外路障害で鉛管現象や歯車現象が見られ、速度非依存性です。
次に同じ論点が出たら
上位運動ニューロン障害による症状か、下位運動ニューロン障害による症状かを判断します。痙縮は上位運動ニューロン障害に特有の症状であるため、選択肢中の疾患が中枢神経系の障害であるかを基準に判断します。
覚え方
上位運動ニューロン障害による症状か、下位運動ニューロン障害による症状かを判断します。痙縮は上位運動ニューロン障害に特有の症状であるため、選択肢中の疾患が中枢神経系の障害であるかを基準に判断します。
対になる知識
痙縮と固縮はどちらも筋緊張の亢進ですが、発生機序と症状パターンが異なります。痙縮は錐体路障害で伸張反射の亢進を伴い、速度依存性であり、折りたたみナイフ現象が見られます。固縮は錐体外路障害で鉛管現象や歯車現象が見られ、速度非依存性です。
関連知識
上位運動ニューロン障害の徴候には、痙縮の他にバビンスキー反射陽性、深部腱反射亢進、クローヌスなどがあります。下位運動ニューロン障害の徴候には、筋力低下、筋萎縮、線維束性収縮、深部腱反射低下〜消失などがあります。