粘膜免疫において重要な役割を担い、唾液、涙、母乳などの粘膜表面に分泌される抗体はどれか。
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正解は3番
解説
IgAは、唾液、涙、鼻汁、母乳、消化管液などの粘膜分泌液に多く含まれる分泌型抗体である。外表と接する粘膜表面において、病原体の侵入や吸着を防ぐ「粘膜免疫」において中心的な役割を果たす。構造としては二量体を形成することが特徴である。
選択肢ごとの解説
- 1. これはIgGの説明である。IgGは血中に最も多く存在する抗体であり、二次免疫応答で主要な役割を果たすほか、唯一胎盤を通過して胎児へ移行する。
- 2. これはIgEの説明である。IgEは主にⅠ型アレルギー反応や寄生虫感染に関与する抗体で、肥満細胞や好塩基球の表面に結合して働く。
- 3. 正解。IgAは、唾液、涙、鼻汁、母乳、消化管液などの粘膜分泌液に多く含まれる分泌型抗体である。外表と接する粘膜表面において、病原体の侵入や吸着を防ぐ「粘膜免疫」において中心的な役割を果たす。構造としては二量体を形成することが特徴である。
- 4. これはIgMの説明である。IgMは抗原の侵入に対して初期免疫応答で最初に産生される最大の抗体(五量体)であり、粘膜分泌の主役ではない。
国試ポイント
5種類の免疫グロブリン(IgG、IgA、IgM、IgD、IgE)のそれぞれの特徴、分布、主な働き(特に胎盤通過や粘膜分泌、アレルギー関与)を正確に結びつけて覚える必要がある。
覚え方
「母乳と涙(A)のIgA」と覚えると、粘膜や分泌液に関連づけやすい。
対になる知識
主要な免疫グロブリンの生理学的特徴として、IgGは唯一胎盤を通過して胎児へ移行し、IgAは唾液や母乳などの分泌液に多く含まれ粘膜免疫を担う。IgMは初期免疫応答で最初に産生され、IgEはI型アレルギーや寄生虫感染に関与し、IgDはB細胞の表面受容体として働く。
関連知識
抗体は形質細胞によって産生されるグロブリンの一種(γグロブリン)である。獲得免疫における液性免疫の主役として、抗原と特異的に結合し、中和やオプソニン化などの生体防御作用を発揮する。