脳神経で、障害されると僧帽筋の筋力低下を示すのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
副神経は脳神経の第XI神経であり、運動神経線維を介して胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配しています。副神経が障害されると、これらの筋の筋力低下、特に僧帽筋の麻痺による肩甲骨の下方回旋や挙上困難が生じます。
選択肢ごとの解説
- 1. 三叉神経は第V脳神経であり、顔面の感覚と咀嚼筋(咬筋、側頭筋など)の運動を司ります。僧帽筋の筋力低下とは直接関連がありません。 正しくは:三叉神経の障害では、顔面の感覚異常や咀嚼筋の筋力低下(口を開けにくい、食物を噛めない)が生じます。
- 2. 顔面神経は第VII脳神経であり、顔面表情筋の運動、涙腺・唾液腺の分泌、舌前2/3の味覚を司ります。僧帽筋の筋力低下とは関連がありません。 正しくは:顔面神経の障害では、顔面麻痺(口角の下垂、眼瞼閉鎖不全、額のしわ寄せができない)が生じます。
- 3. 迷走神経は第X脳神経であり、咽頭・喉頭筋の運動、胸腹部の内臓感覚と副交感神経支配など広範な機能を持っていますが、僧帽筋の運動支配はありません。 正しくは:迷走神経の障害では、嚥下困難、嗄声(声がかすれる)、軟口蓋挙上不全などが見られます。
- 4. 正解。副神経は第XI脳神経であり、運動神経として胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配しています。この神経が障害されると、特に僧帽筋の筋力低下により肩の挙上や肩甲骨の安定性に問題が生じます。
国試ポイント
脳神経の各神経が支配する筋肉や機能、および障害時の特徴的な症状を正確に記憶することが重要です。
混同注意
各脳神経の名称と番号、そして主要な機能や支配筋を混同しないように注意が必要です。特に似たような運動機能を担う神経や、隣接する番号の神経との区別を明確にすることが求められます。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合は、まず脳神経の番号と、それぞれが支配する主要な筋肉や感覚、自律神経機能の対応関係を正確に想起し、その上で提示された症状と合致するかどうかで判断します。
覚え方
同様の問題が出題された場合は、まず脳神経の番号と、それぞれが支配する主要な筋肉や感覚、自律神経機能の対応関係を正確に想起し、その上で提示された症状と合致するかどうかで判断します。
対になる知識
各脳神経の名称と番号、そして主要な機能や支配筋を混同しないように注意が必要です。特に似たような運動機能を担う神経や、隣接する番号の神経との区別を明確にすることが求められます。
関連知識
副神経は上位線維が延髄から起こり胸鎖乳突筋を、下位線維が頸髄から起こり僧帽筋を支配します。嚥下反射や発声に関わる迷走神経との機能的な関連性も理解しておくと良いでしょう。