初めて抗原に感染した際の一次免疫応答において、血中で最初に増加する免疫グロブリンはどれか。
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正解は3番
解説
生体が初めて特定の抗原に暴露された際の一次免疫応答では、B細胞が形質細胞へと分化する初期段階において、まず五量体を形成する分子量の大きな免疫グロブリンであるIgMが急速に産生されて血中に出現する。その後、ヘルパーT細胞からのサイトカイン刺激などを契機としてクラススイッチが誘導され、二次免疫応答およびその後の持続的な感染防御の主役となるIgGやIgA、IgEといった他のクラスの抗体へと産生が移行する。したがって、初感染時に血中で最も早く増加する抗体はIgMである。
選択肢ごとの解説
- 1. これは補体の説明。本問の免疫グロブリンとは異なり、補体は血中に存在するタンパク質群の総称であり、抗原抗体反応などを契機として活性化されて生体防御や炎症反応を補助する液性因子である。
- 2. 主にB細胞の細胞膜上に受容体として発現しており、血中での主要な抗体としての役割は低い。
- 3. 正解。生体が初めて特定の抗原に暴露された際の一次免疫応答では、B細胞が形質細胞へと分化する初期段階において、まず五量体を形成する分子量の大きな免疫グロブリンであるIgMが急速に産生されて血中に出現する。その後、ヘルパーT細胞からのサイトカイン刺激などを契機としてクラススイッチが誘導され、二次免疫応答およびその後の持続的な感染防御の主役となるIgGやIgA、IgEといった他のクラスの抗体へと産生が移行する。したがって、初感染時に血中で最も早く増加する抗体はIgMである。
- 4. アルブミンは血漿中の主要なタンパク質であるが、免疫グロブリン(抗体)ではなく免疫応答に関与しない。
国試ポイント
一次免疫応答の初期に「最も早く(最初に)上昇する」のはIgM、二次免疫応答で「主役となり最も多く産生される」のはIgGという違いが国家試験の定番である。
覚え方
最初(初)のM = IgM、最も多いG = IgG
対になる知識
免疫グロブリンの産生動態として、初めて抗原に感染した際の一次免疫応答の初期にはIgMが最初に増加する。これに対し、二次免疫応答で主役となり最高濃度に達するのはIgGであり、粘膜局所免疫にはIgAが、アレルギー反応や寄生虫感染にはIgEが関与するため、それぞれの役割を対比する。
関連知識
免疫グロブリン(抗体)はIgG、IgM、IgA、IgD、IgEの5つのクラスに分類される。なかでもIgMは5量体を形成する構造上の特徴を持ち、分子量が最も大きく、抗原が侵入した初期段階の体液性免疫において強力な凝集反応や補体活性化を発揮する。