七情において、気を消耗する感情が過度に生じることでみられる症状はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
七情のうち、悲しみ(悲)は肺を損傷し、肺気の消耗を引き起こします。肺は宣発と粛降を主り、その機能が失調すると咳嗽が生じやすくなります。したがって、気を消耗する感情である悲しみが過度に生じることで咳嗽がみられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 頭痛は、七情では怒(肝)や驚(心腎)が引き起こすことが多い症状であり、気を消耗する悲(肺)が直接的に引き起こす主要な症状ではありません。 正しくは:怒り(肝気上逆)や驚き(心神不寧)が過度であれば頭痛を来すことがあります。
- 2. 動悸は、七情では喜び(心)が過度になった場合や、恐れ・驚き(心と腎)が心神を乱すことで生じやすい症状です。気を消耗する悲(肺)が直接的に引き起こす主要な症状ではありません。 正しくは:喜び(心)の過度や、恐れ・驚き(心と腎)が心神不寧を引き起こすことで動悸を来すことがあります。
- 3. 正解。悲しみ(悲)は七情の一つで、肺を損傷し、肺気の消耗を引き起こします。肺は宣発と粛降を主り、その機能が失調すると咳嗽が生じやすいため、正解です。
- 4. 軟便は、七情では思(脾)が過度になった場合、脾気の運化機能が失調することで生じやすい症状です。気を消耗する悲(肺)が直接的に引き起こす主要な症状ではありません。 正しくは:思慮過度(脾)により、脾気の運化機能が失調することで軟便を来すことがあります。
国試ポイント
七情が五臓に及ぼす影響、特に気を消耗する感情と五臓の関連性を理解する。
混同注意
七情がそれぞれの臓に影響を与えて、異なる病理変化を引き起こす点。例えば、怒が肝に影響し、肝気鬱結や肝陽上亢を引き起こすのとは異なる。
次に同じ論点が出たら
「気を消耗する感情」というキーワードと、それがどの臓器に影響し、どのような症状を引き起こすか(特に「悲」と「肺」の関連)を確認する。
覚え方
「気を消耗する感情」というキーワードと、それがどの臓器に影響し、どのような症状を引き起こすか(特に「悲」と「肺」の関連)を確認する。
対になる知識
七情がそれぞれの臓に影響を与えて、異なる病理変化を引き起こす点。例えば、怒が肝に影響し、肝気鬱結や肝陽上亢を引き起こすのとは異なる。
関連知識
七情とは、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七つの感情を指し、それぞれが特定の五臓と関連している。悲は肺、思は脾、恐は腎に影響し、気を消耗しやすい感情とされる。怒は肝、喜は心、驚は心と腎に影響する。