直刺で刺入した場合、肺までの距離が最も短いのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
肺までの距離が最も短いのは䋪䋨(けいび)である。䋪䋨は第1肋間隙に位置し、胸骨傍線から約0.5寸外側にある。この部位は肺尖部に近接しており、直刺で刺入した場合、深部にある肺組織に到達するまでの距離が他の選択肢に比べて最短となるため、気胸のリスクが高い。
選択肢ごとの解説
- 1. 肩井(けんせい)は肩峰と大椎の中間点に位置し、僧帽筋、棘上筋、菱形筋などが深部にあり、肺までは比較的距離があるため誤り。
- 2. 正解。䋪䋨(けいび)は第1肋間隙に位置し、肺尖部に極めて近接しているため、直刺した場合の肺までの距離が最も短い。そのため、気胸のリスクが高い経穴として知られている。
- 3. 肺兪(はいゆ)は第3胸椎棘突起下縁の外方1.5寸に位置し、背部にあるため、直刺で肺に到達するまでには筋肉や肋骨、胸膜などを経由するため、䋪䋨よりも距離がある。斜刺することで肺を避けることができるため誤り。
- 4. 大杼(だいじょ)は第1胸椎棘突起下縁の外方1.5寸に位置し、背部にあるため、肺兪と同様に直刺で肺に到達するまでには筋肉や肋骨、胸膜などを経由するため、䋪䋨よりも距離がある。斜刺することで肺を避けることができるため誤り。
国試ポイント
肺の解剖学的位置と経穴の関係、および気胸のリスクが高い経穴を理解することが重要である。
混同注意
肩井(けんせい)や肺兪(はいゆ)も肺に比較的近いが、これらは直下すぐに肺があるわけではなく、その間に筋肉や骨格が存在するため、䋪䋨と比較すると直刺での肺までの距離は長い。特に肺兪は大杼と並んで背部に位置し、肺に近接しているが、斜刺で回避可能である。
次に同じ論点が出たら
肺の体表投影と経穴の位置関係を正確に把握し、特に肺尖部や肺の前面・側面にある経穴は、直刺・深刺を避けるべき経穴として判断する。
覚え方
肺の体表投影と経穴の位置関係を正確に把握し、特に肺尖部や肺の前面・側面にある経穴は、直刺・深刺を避けるべき経穴として判断する。
対になる知識
肩井(けんせい)や肺兪(はいゆ)も肺に比較的近いが、これらは直下すぐに肺があるわけではなく、その間に筋肉や骨格が存在するため、䋪䋨と比較すると直刺での肺までの距離は長い。特に肺兪は大杼と並んで背部に位置し、肺に近接しているが、斜刺で回避可能である。
関連知識
気胸のリスクが高い経穴として、雲門、中府、天府、俠白、䋪䋨、食竇、乳根などが挙げられる。これらの経穴は肺尖部や肺前面に近く、深刺や直刺を避けるべきである。特に雲門と中府は䋪䋨と同様に鎖骨下や第1・2肋間といった肺上部に位置し、注意が必要である。