女児に行う小児斜差の灸で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
女児の小児斜差は、一般的に「肝実脾虚」の病態を呈することが多いため、右の肝兪(補法)と左の脾兪(瀉法)を用いて治療します。肝兪で肝の疏泄を調整し、脾兪で脾の運化機能を高めることで、斜視の改善を目指します。
選択肢ごとの解説
- 1. 左の膈兪は血の病症、右の肝兪は肝の調整に用いられるが、女児の小児斜差における主病態である脾虚への対応が不足しているため誤り。 正しくは:右の肝兪と左の脾兪
- 2. 正解。女児の小児斜差は肝実脾虚の病態が多く、右の肝兪(補)で肝の疏泄を調整し、左の脾兪(瀉)で脾の運化機能を改善することは、理にかなった治療法であるため正しい。
- 3. 左の胆兪は胆の調整、右の脾兪は脾の調整に用いられるが、女児の小児斜差における主病態である肝実への対応が不足しているため誤り。 正しくは:右の肝兪と左の脾兪
- 4. 右の脾兪は脾の調整、左の胃兪は胃の調整に用いられるが、女児の小児斜差における主病態である肝実への対応が不足しているため誤り。 正しくは:右の肝兪と左の脾兪
国試ポイント
小児斜差の治療穴として、女児の場合は肝実脾虚の病態を考慮し、右の肝兪と左の脾兪を用いることを覚える。
混同注意
男児の小児斜差では、腎虚肝旺の病態を考慮し、左の腎兪と右の肝兪を用いることが多い。性別によって治療方針が異なる点を混同しない。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合は、まず患者の性別を確認し、女児であれば「肝実脾虚」、男児であれば「腎虚肝旺」の病態を想起し、それぞれの病態に合わせた治療穴を選択する。
覚え方
今後同様の問題が出題された場合は、まず患者の性別を確認し、女児であれば「肝実脾虚」、男児であれば「腎虚肝旺」の病態を想起し、それぞれの病態に合わせた治療穴を選択する。
対になる知識
男児の小児斜差では、腎虚肝旺の病態を考慮し、左の腎兪と右の肝兪を用いることが多い。性別によって治療方針が異なる点を混同しない。
関連知識
小児斜差は、中医学では「風邪」や「脾胃虚弱」などが原因で起こると考えられる。治療には鍼灸だけでなく、推拿や中薬も併用されることがある。肝は目に開竅し、脾は肌肉を主るため、これらの臓腑の失調が目の機能に影響するとされる。