臓器損傷を避けるため、刺鍼の際に最も注意すべき経穴はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
天突は喉元に位置し、胸骨柄の上縁、左右の鎖骨頭間にある経穴です。この部位の深部には気管や食道、および大血管が存在するため、深すぎる刺鍼や不適切な角度での刺鍼は、これらの臓器を損傷するリスクが極めて高く、特に気胸や食道穿孔、血管損傷を引き起こす可能性があります。そのため、刺鍼時には細心の注意が必要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 天泉は上腕二頭筋の内側縁にある経穴であり、この部位の深部には大きな臓器は存在しません。神経や血管への注意は必要ですが、臓器損傷のリスクは天突ほど高くありません。
- 2. 天井は肘関節の後方、尺骨神経溝の近くにある経穴です。この部位の深部には大きな臓器は存在しません。尺骨神経や血管への注意は必要ですが、臓器損傷のリスクは天突ほど高くありません。
- 3. 天宗は肩甲骨の中央にある経穴です。この部位の深部には大きな臓器は存在しません。ただし、肩甲骨の形態を考慮した刺鍼が必要です。
- 4. 正解。天突は喉元の胸骨柄上縁に位置し、深部には気管、食道、大血管などの重要な臓器が近接しているため、刺鍼による損傷リスクが最も高いです。特に気胸や食道穿孔、血管損傷に注意が必要です。
国試ポイント
特定の経穴の深部に存在する臓器とその損傷リスクを理解し、安全な刺鍼手技を習得すること。
混同注意
「天」の字がつく経穴は多数あるため、各経穴の正確な位置とその深部にある臓器を混同しないように区別することが重要です。特に胸腹部の経穴では臓器損傷のリスクが高まります。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合は、まず各選択肢の経穴が体のどの部位にあり、その深部にどのような臓器が存在するかを想起し、特に重要な臓器があるか、または損傷されやすい臓器があるかを判断基準とします。
覚え方
同様の論点が出題された場合は、まず各選択肢の経穴が体のどの部位にあり、その深部にどのような臓器が存在するかを想起し、特に重要な臓器があるか、または損傷されやすい臓器があるかを判断基準とします。
対になる知識
「天」の字がつく経穴は多数あるため、各経穴の正確な位置とその深部にある臓器を混同しないように区別することが重要です。特に胸腹部の経穴では臓器損傷のリスクが高まります。
関連知識
深部への刺鍼で臓器損傷のリスクがある経穴として、天突(気管、食道、大血管)、期門(肝臓)、日月(胆嚢)、章門(脾臓)、京門(腎臓)、大巨(腸管)、中極・曲骨(膀胱)などが挙げられます。また、気胸のリスクがある胸背部の経穴(例えば肺兪、膈兪など)も重要です。