透熱灸を最も避けるべき経穴はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
陽白は眼窩上孔の直上に位置し、その深部には眼窩内容器、具体的には眼球や視神経が存在します。透熱灸は皮膚に直接熱刺激を与えるため、誤って深部に熱が伝わると眼球損傷、視力障害、あるいは最悪の場合失明のリスクがあるため、特に避けるべきです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。陽白は眼窩上孔の直上にあり、眼球への熱損傷リスクが高い。透熱灸は直接灸の中でも熱刺激が強く、瘢痕を残すこともあるため、特に顔面部かつ眼に近接するこの経穴では避けるべきである。
- 2. 陽谷は手関節外側(尺骨茎状突起と三角骨の間)にあり、眼球とは離れているため、透熱灸の禁忌ではない。 正しくは:陽谷は透熱灸を行っても問題のない経穴である。
- 3. 陽池は手関節背面中央(総指伸筋腱の尺側)にあり、眼球とは離れているため、透熱灸の禁忌ではない。 正しくは:陽池は透熱灸を行っても問題のない経穴である。
- 4. 陽交は下腿外側(外踝尖の上方7寸)にあり、眼球とは離れているため、透熱灸の禁忌ではない。 正しくは:陽交は透熱灸を行っても問題のない経穴である。
国試ポイント
頭部・顔面部の経穴において、眼球や主要な神経・血管に近接する経穴では、深部組織への熱損傷リスクがあるため、透熱灸を避けるべきであることを覚える。
混同注意
顔面部の経穴は多数あり、場所によっては灸が禁忌ではないものも多いが、特に眼球周辺や神経・血管が表在する部位(例:瞳孔直下など)は慎重な判断が必要である。また、透熱灸と知熱灸、打膿灸などの灸の種類による危険性の違いも区別する。
次に同じ論点が出たら
次回同様の設問が出た際は、経穴の解剖学的位置、特にその深部に重要な臓器や神経、血管が存在するかどうかを判断基準とする。特に眼球や脳に近接する部位は要警戒。
覚え方
次回同様の設問が出た際は、経穴の解剖学的位置、特にその深部に重要な臓器や神経、血管が存在するかどうかを判断基準とする。特に眼球や脳に近接する部位は要警戒。
対になる知識
顔面部の経穴は多数あり、場所によっては灸が禁忌ではないものも多いが、特に眼球周辺や神経・血管が表在する部位(例:瞳孔直下など)は慎重な判断が必要である。また、透熱灸と知熱灸、打膿灸などの灸の種類による危険性の違いも区別する。
関連知識
眼球周辺の経穴(承泣、球後、睛明など)は、鍼においても直刺は避け、斜刺や横刺を用いるなど細心の注意を払う必要がある。顔面神経麻痺の治療などで用いられる顔面部の経穴は多いが、灸の適応は部位によって異なる。特に、小児への透熱灸は原則避けるべきである。