透熱灸を行う上で最も注意が必要なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
透熱療法は深部組織を加温するため、感覚障害のある糖尿病患者では熱さを感じにくく、重度の熱傷を引き起こすリスクが非常に高いため、最も注意が必要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 低血圧症は透熱療法の絶対禁忌ではありませんが、血管拡張作用により一時的に血圧がさらに低下する可能性があるため、注意は必要です。しかし、熱傷のリスクを考えると糖尿病よりは優先度が低いと判断されます。 正しくは:透熱療法自体は血圧を急激に下げる作用は少ないですが、全身的な加温により一時的に血圧低下を助長する可能性はあります。体調を確認し慎重に行うことで対応可能です。
- 2. 骨粗鬆症は骨強度が低下している状態ですが、透熱療法が直接的な骨折リスクを高めるわけではありません。骨粗鬆症が直接透熱療法の禁忌となることは稀です。
- 3. 正解。糖尿病患者は、糖尿病性神経障害により皮膚の温痛覚が鈍麻していることが多く、透熱療法による熱傷を自覚しにくいため、重篤な熱傷を引き起こすリスクが最も高く、非常に注意が必要です。
- 4. 月経困難症は婦人科疾患の一つであり、透熱療法が直接的な禁忌となることは稀です。むしろ、骨盤内血流改善のために温熱療法が用いられることもあります。
国試ポイント
糖尿病患者の感覚障害と、温熱療法の禁忌・注意点。
混同注意
温熱療法と他の物理療法における禁忌・注意点の違い。特に感覚障害が伴う疾患は温熱療法の禁忌・注意となることを理解する。
次に同じ論点が出たら
温熱療法の適応・禁忌を問う問題が出た場合、感覚障害の有無、炎症の急性期か慢性期か、金属やペースメーカーの有無、悪性腫瘍の有無を確認して判断する。
覚え方
温熱療法の適応・禁忌を問う問題が出た場合、感覚障害の有無、炎症の急性期か慢性期か、金属やペースメーカーの有無、悪性腫瘍の有無を確認して判断する。
対になる知識
温熱療法と他の物理療法における禁忌・注意点の違い。特に感覚障害が伴う疾患は温熱療法の禁忌・注意となることを理解する。
関連知識
透熱療法(マイクロ波、超音波など)は深部加温が目的であり、感覚障害部位、金属埋没部位、悪性腫瘍部位、急性炎症部位などは禁忌となる。糖尿病性神経障害は感覚障害を伴うため、透熱療法は慎重に行うか、禁忌とする場合が多い。