痛風について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
痛風は高尿酸血症を背景として発症する疾患であり、高尿酸血症の原因は遺伝的素因、腎臓からの排泄低下、尿酸産生過剰など多岐にわたります。アルコール摂取は尿酸値を上昇させる主要な因子の一つですが、非飲酒者でも上記のような要因によって高尿酸血症となり、痛風を発症する可能性があります。食生活や体質も大きく影響します。
選択肢ごとの解説
- 1. 胆石と痛風の直接的な合併頻度が高いという医学的根拠は乏しいです。痛風は尿酸代謝異常を背景とし、尿路結石(特に尿酸結石)を合併しやすい疾患です。 正しくは:痛風は尿路結石(特に尿酸結石)を合併しやすい。
- 2. 痛風関節炎の好発部位は、足の親指の付け根(母趾MTP関節)です。次いで足関節、膝関節などに多く見られますが、手関節は頻度が低いとされています。 正しくは:足の親指の付け根(母趾MTP関節)の腫脹が特徴的所見である。
- 3. 正解。痛風は高尿酸血症を原因とする疾患であり、高尿酸血症は遺伝的要因、食生活(プリン体過剰摂取)、腎臓からの尿酸排泄低下、尿酸産生過剰など様々な要因で起こります。アルコールは尿酸値を上昇させる重要な因子ですが、飲酒習慣がなくてもこれらの要因によって発症する可能性があります。
- 4. 尿酸結晶は関節包内や滑膜、軟骨に沈着し、炎症を引き起こすことで痛みを生じます。末梢神経への沈着が直接痛みの原因となるわけではありません。結晶が炎症性サイトカインの放出を促し、それが痛みの原因となります。 正しくは:尿酸結晶が関節包内や滑膜に沈着し、炎症を引き起こして痛みを生じる。
国試ポイント
痛風の病態生理、主な合併症、特徴的な症状、誘発因子、および診断・治療の基本を理解しておく必要があります。特に、高尿酸血症の原因がアルコール摂取のみではない点、関節炎の好発部位、そして合併症(腎障害、尿路結石など)は重要です。
混同注意
痛風の原因が高尿酸血症であることを忘れ、飲酒のみが原因と誤解しやすい点。また、痛風の関節炎と他の関節炎(偽痛風、関節リウマチなど)の鑑別も重要です。
次に同じ論点が出たら
痛風の病態生理を問う問題が出た場合、飲酒の有無に関わらず発症しうることを、高尿酸血症の様々な原因と結びつけて判断します。関節炎の好発部位や尿路結石・腎障害との関連も確認します。
覚え方
痛風の病態生理を問う問題が出た場合、飲酒の有無に関わらず発症しうることを、高尿酸血症の様々な原因と結びつけて判断します。関節炎の好発部位や尿路結石・腎障害との関連も確認します。
対になる知識
痛風の原因が高尿酸血症であることを忘れ、飲酒のみが原因と誤解しやすい点。また、痛風の関節炎と他の関節炎(偽痛風、関節リウマチなど)の鑑別も重要です。
関連知識
痛風の急性期治療にはNSAIDsやコルヒチン、ステロイドが用いられ、慢性期には尿酸降下薬(尿酸生成抑制薬であるキサンチンオキシダーゼ阻害薬や、尿酸排泄促進薬)が使用されます。生活習慣の改善(食事、運動、水分摂取)も重要です。尿酸値が高いだけでなく、痛風発作や痛風結節、腎障害などの症状・合併症がある場合に治療適応となります。