疾患と罹患筋に対する治療穴の組合せで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
オスグッド病は脛骨粗面の牽引性骨端症であり、大腿四頭筋の緊張が病態に深く関与します。伏兎穴は大腿直筋の走行上に位置し、大腿四頭筋の緊張緩和に有効であるため、オスグッド病の治療に適しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 鵞足炎は縫工筋、薄筋、半腱様筋の付着部である鵞足部に生じる炎症です。足三里は脛骨前外側に位置し、大腿四頭筋を主とする胃経の経穴であり、鵞足炎の治療穴としては直接的ではありません。鵞足炎の治療には、鵞足部に近い陰陵泉や陽陵泉、膝関(鵞足部周囲の圧痛点)などが考えられます。 正しくは:鵞足炎には、陰陵泉、陽陵泉、あるいは鵞足部の圧痛点。
- 2. アキレス腱炎はアキレス腱の炎症であり、足関節の底屈筋群(特に腓腹筋、ヒラメ筋)の過負荷が主な原因です。太衝は足背に位置する肝経の原穴であり、アキレス腱の治療とは直接的な関連が薄いです。 正しくは:アキレス腱炎には、承山(ふくらはぎの中央で腓腹筋とヒラメ筋の間)、崑崙(外踝の後方)、太谿(内踝の後方)など。
- 3. 正解。オスグッド病は脛骨粗面の牽引性骨端症であり、大腿四頭筋(特に大腿直筋)の過緊張が原因です。伏兎は大腿直筋の走行上に位置する胃経の経穴であり、大腿四頭筋の緊張緩和に有効なため、オスグッド病の治療に適切です。
- 4. シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、脛骨内側縁に沿った後脛骨筋やヒラメ筋の付着部の炎症です。陰陵泉は脛骨内側縁、脛骨顆の下に位置する脾経の合穴であり、膝から下腿内側にかけての症状に有効なツボですが、シンスプリントの主な原因筋である後脛骨筋の治療穴としては直接的ではありません。後脛骨筋の治療には、さらに下腿内側にある三陰交や築賓、そして阿是穴としての圧痛点がより適切です。 正しくは:シンスプリントには、三陰交、築賓、あるいは脛骨内側縁の圧痛点。
国試ポイント
筋・腱の障害と、その原因筋または関連筋を支配する経絡上にある治療穴の組み合わせを理解する。
混同注意
似たような下肢のスポーツ障害に対する治療穴が多数存在するため、それぞれの疾患の病態と関連筋、そして治療穴の解剖学的位置関係を正確に把握しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
下肢のスポーツ障害に関する問題が出題された際は、まずその疾患の主な原因筋を特定し、その筋の走行や付着部、あるいは関連する経絡上にある適切なツボを選択する。
覚え方
下肢のスポーツ障害に関する問題が出題された際は、まずその疾患の主な原因筋を特定し、その筋の走行や付着部、あるいは関連する経絡上にある適切なツボを選択する。
対になる知識
似たような下肢のスポーツ障害に対する治療穴が多数存在するため、それぞれの疾患の病態と関連筋、そして治療穴の解剖学的位置関係を正確に把握しておく必要があります。
関連知識
オスグッド病は成長期の男子に多く、スポーツ活動による大腿四頭筋の反復収縮が原因で脛骨粗面に炎症や骨化障害が生じます。治療には安静、アイシング、ストレッチング、そして大腿四頭筋の緊張緩和を目的としたツボ刺激や理学療法が有効です。関連する経絡は胃経です。