病気の解説
ハンセン病
はんせんびょう
別名:らい病、ハンセン氏病、ハンセン病患者の隔離、ハンセン病患者居留地
受診の目安
ハンセン病では、類結核型では、発疹が1ヵ所または少数現れ、辺縁が鋭く隆起しています。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、感染症内科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
ハンセン病は、非常にゆっくりと増殖する菌によって引き起こされる病気です。感染してから症状が現れるまでには、早くて1年、平均して5~7年、時には20~30年かかることもあります。主に皮膚と末梢神経に影響を及ぼし、特徴的な発疹や隆起が現れますが、かゆみはありません。
主な症状
ハンセン病の症状は、病型によって異なります。類結核型では、発疹が1ヵ所または少数現れ、辺縁が鋭く隆起しています。この部位は神経が損傷し、麻痺が起こります。らい腫型では、皮膚に多くの隆起が現れ、特定の筋肉群が弱くなることがあります。また、まつ毛や眉毛が失われることもあります。
検査と診断
診断
ハンセン病の診断は、特徴的な発疹や神経の肥大、触覚の喪失、筋力の低下などの症状を基に行われます。感染した皮膚組織のサンプルを採取して顕微鏡で検査し、診断を確定します。抗体検査は必ずしも有用ではありません。
治療
治療
ハンセン病の治療には抗菌薬が使用され、病気の進行を抑えることができますが、神経の損傷や変形を元に戻すことはできません。複数の抗菌薬を組み合わせて長期間服用する必要があります。治療の期間は、感染症の重症度に応じて6~12カ月、時には最長2年間続けることがあります。
経過と生活
合併症
ハンセン病の合併症として、末梢神経の感染により触覚が低下し、痛みや温度を感じなくなることがあります。これにより、自分の体に傷ができても気づかないことがあり、繰り返し損傷を受けると手足の指を失うこともあります。筋力の低下や変形も見られることがあります。
予防
ハンセン病は感染力があまり強くなく、未治療のらい腫型のみが伝染性を持ちます。感染者の体液や発疹に触れないことが予防のポイントです。また、ハンセン病患者と接触がある場合、予防的に抗菌薬を投与することができます。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。